のぞみ寮通信

みぎわ館

2012/11/07

みぎわ館 第144号(11月4日)

< 手作りの嬉しさ   >

 15歳で家族のもとを離れ、寮生活をしている寮生にとって、嬉しいもの。それは、家族からの電話。「まだかな〜。もうそろそろ電話してくれるはずなんだけど〜。」とウズウズしながら待っています。それは、手紙。「先生!私に届いてないのー!?」とレターボックスを開けたり閉めたりしています。それは、荷物。「みんな〜せんせ〜!初めて届いた荷物だよ〜!」と重たさなんか何のその!大事そうに抱えて見せてくれます。
 新潟市内から来ている寮生にとっても、遠く離れたところから来ている寮生にとっても、電話や手紙、荷物の嬉しさは変わりません。皆より一足先に手紙や荷物が届いたことを知る私たちは、喜ぶ姿や笑顔を思い浮かべながら、レターボックスに手紙を入れたり「荷物届いているよ!」と伝えたりする嬉しさを感じさせてもらっています。
 更に、もう一つ、寮生にとって嬉しいもの。それは、手作り!「何でもいいから、何か作って〜!手作りのものが食べたい〜!」とおねだりされること、しばしば。週末のある日、森口先生が作ってくださったのは、旬の果物、柿!?柿のケーキです。「事務室に柿のケーキがあります♪」と放送をかけると、ドドドドドと駆け下りて来る音が聞こえ、ニコニコ笑顔の「やった〜!嬉しい〜!」とのいつもの声に加えて「柿のケーキ!?初めて〜!」と焼きたてアツアツのケーキをホクホク美味しそうに食べるのです。「美味しかったです。ありがとうございました!」とごちそうさまをしたと思いきや、テーブルに残るケーキを見つめ、「夕飯もたくさん食べたのに、まだ食べれちゃうよー。どうしよう!」と言いながら、おかわりタイムを今か今かと待つ人だかりができるのです。  家族のもとを離れて生活をしている寮生にとって、なかなか自宅に帰ることのできない寮生にとって、このような時間は大切なものだなあと感じさせられます。電話や手紙、荷物、手作りのケーキやおにぎりに込められた心を受け取り、素直に喜びと感謝を表現できる寮生が可愛らしくてたまりません。嬉しさや悲しさ、寂しさも人一倍強く感じる多感な時代に、自分を大切に想う人の心の温かさをたくさん受け取ることで、同じように誰かに心を伝えられる人になるのだなあと感じさせられ、「よーし!私も!」と腕まくりせずにはいられなくなったのでした。(冨井)

 

 

 

 

 

< 礼拝のお話 >

 *K.R.(1年生)
 私には、小学3年生から6年間一緒に過ごした友達がいます。クラスが違っても部活が一緒で、暇を見つけては色々な話しをしてくれました。歴史が好きで武将のことや面白かった動画のこと、アニメの話しなどを楽しみました。また中学の頃は、よく2人で遊んだり祭りに行ったりしました。部活ではアドバイスをしてくれたり励ましてくれたりと、いつも支えてくれました。
 しかし、楽しかったことばかりではありません。私のこと嫌いなのかな、友達と思ってくれているのかなと不安になることや辛くて悩むこともありました。中学を卒業し、入寮の日が近づいて来た頃、友達が「がんばれ。落ち着いたら手紙書いて。」と言ってくれました。その時は、お互いに高校生活への不安が大きく、離れる寂しさは感じていませんでした。敬和に来て、友達ができるかすごく不安でしたが、同級生が話しかけてくれたり、先輩や先生方が支えて下さったりしたおかげで、寮生活が楽しいと感じるようになりました。
 安心すると同時に、中学の友達に会えない寂しさがだんだん大きくなっていきました。その頃から文通を始め、友達の手紙にいつも元気づけられています。夏休み前に届いた手紙に、「Rは自慢の友達だよ。」と書いてくれていました。言葉で言い表せないくらい嬉しかったです。離れてみて、大事に思ってくれていたんだと気付きました。
 もし、私が地元の高校に通っていたら、不安が残ったまま大事に思ってくれていたことに気付けなかったかもしれません。敬和に来たことで、今まで私を支えてくれていたことを実感することができました。苦手なこともやり通す力を与えてくれた友達には、感謝してもしきれません。
 私は、みぎわ館の皆さんにも感謝しています。先輩方は優しく支えて下さり、1年生は話すことが苦手な私にたくさん話しかけてくれます。今まで話したことがなかった先輩と話せた時もすごく嬉しかったです。皆さんは、離れてみて感じたことや気づいたことはありますか?人それぞれ違うと思います。どんなに小さいことでも、気づいたことを大切にしていって欲しいです。感謝を忘れずに、友達もみぎわの皆さんも大切にしていきたいと思います。

 

 

 

*M.M.(3年生)
 今日は、「敬和学園に来た理由、感じたこと」をお話したいと思います。私が敬和に来た理由、それは簡単に言うと行きたい公立高校に落ちたからです。中3の時、私は受験勉強をまともにしていませんでした。私以外の同級生の多くは、推薦で公立高校を受けていましたが、私は推薦だと落ちるかもしれないという理由で、一般受験しました。合格発表の日、受験番号を探して「121…122…124…」となっていて「あれ?123がない。」と見直したけれど、何度見てもなくて、絶望と同時に悔しさで涙がたくさん出ました。その直後、母は私を引っ張り車で敬和学園へ向かいました。
 今でもよく覚えていますが、あの日は一日中泣いていました。次の日、敬和学園の二次入試を受けて合格しました。そして、村上の方から通学するのは難しかったので、寮生になることを決意しました。始めは、それまでたった10人程の学校だったのに、知っている人が誰もいない何百人もの高校に入るのが不安ですごく怖かったです。しかし、寮生になって、県外から来ている人もいると分かり、私より大変な人もいるんだと思い、頑張ろうという気持ちになりました。寮生は、優しくていい人たちだなぁと感じました。
 あの最悪だと思った日から、3年が経ちました。今日まで過ごした時間は、あっという間で、敬和に来て大切な仲間を持つことができて、敬和に来て良かったと思います。あと少ししかない時間の中で、仲間と笑い合いながら悔いのないように楽しい高校生活を送りたいと思います。