自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2012/06/29
< お話し >
寮生が一日に2回礼拝することは当たり前です。一日の始まりにチャペルでの礼拝。一日の終わりに寮での礼拝。寮での礼拝では司会から伴奏、礼拝のお話まで、全て君たち大望生が行います。大望館の礼拝は・・・。この続きの言葉は何が出て来るのでしょうか?嬉しいのはこの言葉の続きに、「讃美歌の声が大きい。」こういう言葉が出て来ることは間違いありません。“讃美歌の歌声の大きい礼拝”にしてくれたのは間違いなく君たち大望生です。最近では伴奏者の弾ける讃美歌が決まってきているため、いっつもおんなじ讃美歌って感じですが、それでも君たちはでっかい声で歌います。私はめっちゃ嬉しいです。
「より良い礼拝にしよう。」そう思ったのか。光風館の「アゲイン制度」を大望館でも真似をしました。礼拝のお話の内容によってはアゲインです。これによって、話の内容を問われるため、真剣に考えるようになりました。しかも、学年によって厳しさが違います。初めて話する1年生にはみんな優しいです。でも、同じお話を3年生がしたら間違いなくアゲインになります。それだけ3年目の生徒には求められているものも大きいのでしょう。
先日3年のO君は久しぶりのアゲイン者となりました。話は面白かったと思います。途中何度も笑声が響きました。要は内容だったんです。あのお話は面白かったです。しかし、残念なことに面白いだけでした。3年目のお話はそれだけではダメなんです。
年に寮で話をする機会は何回あるのでしょうか?2回もしくは3回あるでしょう。3年間で10回あるかないかです。その10回で君たちは何を話すでしょうか。何を話すか?これを考えるのが大変です。しかしながら、これを考えることが君たちの成長に間違いなく繋がります。
考え方です。3年間で10回しかないんです。その10回で君たちは何を伝えますか?仲間に後輩に、もしくは先輩やある特定の友人1人でもいいです。君は彼らに何を伝えますか?その機会は10回あるかないか。そう考えればそのうちの1回の重さがわかるんじゃないでしょうか。
とくに3年生はあと僅かです。そのわずかしかないチャンスで精いっぱい伝えてください。
下記に去年の礼拝のお話をのせてあります。これは今いる君達43回生がちょうど1年前に話したものです。読んでみて参考にして、次の礼拝で話をするときに活かしてください。
(澤野)
< 礼拝のお話より >
今日は僕が敬和に来て思ったこと、敬和という学校に何を感じたかをお話ししたいと思います。敬和学園という高校は他の学校と比べてみると凄く変な学校らしいです。普通の学校というのは行事なんて数えるほどしかなく、勉強ももっと難しいし、中間考査なんてのもあるらしいです、中間考査ってなんなんでしょうか。
敬和は殆ど毎月行事があり、勉強も最初は中学の復習をがっつりやります。「行事なんてめんどくさい、なんでわざわざ中学で習ったことをまたやるんだ」僕はそう思っていました。
でもそれには全て理由がある事なんだということが、去年一年間ここで過ごしたことでわかってきました。ただこれはあくまで僕の考えなので、先生方の真意とは違うかもしれません、そのつもりで少し聞いてみてください。
まず、行事が多いというのはより多く人と関わる為の様な気がします。コミュニケーションをするというのは楽しいことですが、相手を思いやったり自分の行動や発言に責任を持たなければならなかったりと大変な事が多いです。社会に出れば尚更それは付きまといます。敬和はその予行練習をすることができる時間を確保しているのではないかと思います。僕は会話をするのがあまり得意ではありません。でも会話をしないと人間は生きていけません。予行練習のうちに苦手意識を少しずつなくしていきたいなぁと思っています。
次に中学の復習をしっかりとやるのは中学校に行っていなかった人にも配慮しているためではないでしょうか。敬和には色んな人が来ています。浮いていた人も、人気者だった人も、不登校だった人も、前の学校でヘマして移ってきた人もいます。中には勉強してなかった人、出来ない人だっています。色々な人達全てになるべく平等にチャンスを与えてくれる為に、復習をやるのではないかと思いました。敬和の先生方の多くは我慢強い先生だと思います。わからない所はしつこく聞いてあげてください。
重ねて言いますが、敬和には色んな人達がたくさん集まってきています。前の学校では「変」だった人達も、ここでは普通です。なぜなら周りがみんな変な奴ばっかりだからです。まあその中でもさらに変で浮くやつとかはいますが……。そんな変な人達が集まった敬和ですが、一年間生活してみて感じたのは、寮のメンバーはさらに濃いということです、濃縮です 。
今年の3月卒業していった41回生も、凄い人達でした。短い間でしたが様々な事を学び、残していってくれました。残す繋がりで、僕はある先輩のことを思い出します。
他の三年生が自宅学習期間に入った中、一人残った某G先輩、その言葉を今でも覚えています。「もう一回一年生からやりたいなー。あと3年居たいわー、楽しかった」と。本当に残るつもりだったのかその後も一週間程大望館にいたG先輩でしたが、卒業していきました。ですが、G先輩のこぼした「楽しかった」の一言がとても素直に出た言葉に聞こえ、本当に楽しかったんだなと感じました。
今、一年生の中でも「学校が楽しくない」「敬和なんて来なきゃよかった」「なかなか友達ができない」そういった様々な悩みを持つ人もいると思います。もしかしたら2,3年生にもいるかもしれません。
僕は最近、辛いという理由をつけて逃げてしまう自分に気づきました。辛いから楽しくないと諦め、辛いからしたくないと逃げる自分が嫌になりました。でもそういう時にこそ笑ったり頑張ったりするのが大切なんだと思います。僕は基本下向きな思考の人間ですが、最近はなるべく積極的を心掛けるようにしています。皆さんも悩みに直面した時、解決するのを諦めたりせずに、もうちょっと頑張ってみようという気持ちで臨んでみたらどうでしょうか。気持ちが変わるだけで状況が好転するということもあるかもしれません。
一年生の皆さんが結論を出してしまうのにはまだ早いはずです。もっとじっくりと敬和での生活を楽しんでみてください。敬和は楽しもうと思った人間だけが楽しい学校だと思います。一度しかない高校生活、卒業する時「楽しかった」と胸を張って言える敬和生活にしたいと僕は思っています。