自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2012/06/29
< 線を引かない >
私の娘は今3歳なのですが、生まれる前からどんな名前を付けようかとかなり悩みました。私は、“虹”が好きだったので、空にキレイな虹を架けるような子に育ってほしいという想いを込めて、“虹架”(かこ)と名付けました。それともう1つ、ある想いを込めて、“虹”という漢字を娘の名前に使いました。
虹は、よく差別に反対する人たちが虹のイラストを描いて、被差別の象徴としてきました。古くは、アメリカで黒人差別に反対する人が虹の描かれた旗を手にしていたり、現代では、性差別に反対する人たちが旗やTシャツに虹を描いて用いています。なぜ、虹が差別を反対する人によって用いられているのかというと、虹には色を区切る線が無いからです。もし私がみんなに「虹を描いてください」と言えば、多くの人は7つの色を使って虹を描くでしょう。でも、空に架かる虹を見てみると、色と色の間にクッキリとした線はなく、キレイなグラデーションになっていることに気付かされます。なので、人と人との間に線を引かない、という意味を込めて被差別の象徴として虹が用いられてきたのです。
私も、娘には、これから成長していく過程で、どんな人も受け入れることができる人になってほしいと願っています。私たちの周りには色々な線が引かれています。日本人と外国人という線、男と女という線、障害者と健常者という線、その他にもいろいろな線引きがあるでしょう。でも、そんな線引きをするのではなく、その線を飛び越えて、どんな人とも交わることのできる子になってほしい、そういう想いを込めて娘の名前に“虹”という漢字を使ったのです。
みなさんはどうでしょうか?毎日の生活の中で誰かと誰か、あるいは誰かと自分を線引きしていないでしょうか?先週、各館で部屋替えが行われました。今回の部屋替えは、3年生が3年生部屋になり、それ以外の部屋は2年生と1年生で組まれています。みなさん、今回の部屋替えはどうだったでしょうか?希望通りの部屋だった人、希望がかなわなかった人、あまり話したことのない人と一緒になった人などさまざまだと思います。
みなさんに絵本を紹介したいと思います。それは、『3匹の子豚』のパロディのような話で、題名は『3匹のかわいいオオカミ』です。
『3匹の子豚』と同じように、3匹のオオカミは親元を離れて、3匹で家を建てて暮らすことになりました。3匹のオオカミは、最初レンガで家を建てましたが、豚にレンガの家を壊されました。次にオオカミたちはコンクリートで頑丈な家を建てました。でも、豚によってコンクリートの家も壊されてしまいました。次に、オオカミたちは「丈夫な家を建てなくちゃ」と言って、鉄や鉄骨や鉄板で世界一頑丈な家を建てました。すると、またあの豚がやってきて世界一頑丈な家も壊されてしまいました。
そこでオオカミたちは「きっと僕たち、今まで間違った材料でうちを造っていたんだ。もっと違うもので家を建てなくちゃ」と話し合い、バラやスイセン、サクラやヒマワリなどたくさんの花をつかって家を建てました。すると、そこへあの豚がやってきました。豚が大きく息を吸い込んで鼻息で家を壊そうとしたとたん、甘い花の香りがふわっと鼻の穴に入りました。豚は花の良い香りを吸い込み優しい気持ちになり、だんだん楽しくなってきて、歌を歌ったり、踊ったりし始めました。その様子を見ていた3匹のオオカミも外に出てきて、豚と一緒に遊び始めました。そして、仲良くなった3匹のオオカミと豚は一緒に花の家でいつまでも暮らしました。
この物語は私たちにとても大切なことを教えてくれているように思います。頑丈な壁をつくり、誰かを自分の中に入れないようにするのはなにもオオカミたちだけではありません。時に、私たちも自分と誰かの間に線を引いて距離を取ったり、自分を見せまいと他人との間に一線を引いたりします。部屋替えであまり話したことのない人、交わりのなかった人と一緒の部屋になった人は、これからどんな毎日を過ごすのでしょうか?レンガやコンクリート、鉄で頑丈な壁をつくり、誰かと自分の間に線を引くのか、それとも、オオカミたちが花で家を建てたように、どこからでも、だれもが入ることのできるような、人を締め出すのではなく、人を受け入れるような生活をするのでしょうか?それはひとりひとりに委ねられています。せっかく寮で生活をしているのだから、まずは今回の部屋替えを機に、誰かと自分の間に線を引かないことから始めて見てはどうでしょうか?(三浦)

< “寮体験プログラム”を経験して >
社会科を担当している長谷川です。この度、寮体験プログラムとして、約5日間、この光風館で生活させていただきました。私にとっては、部活動での合宿で数週間、仲間と共同生活をすることはあれど、「寮」そのものは今回が初体験と言えるものでした。
ここで、簡単に考えてほしいのですが、皆さんがこれまでの人生で最も長くの時間を過ごした人はだれですか?家族、あるいは友人など頭に浮かんでくる人は様々だと思います。では、この敬和で最も長く時間を共にする人はだれか、と考えてみた時、みなさんにとっては、この寮にいる仲間になるのではないでしょうか?同じ釜の飯を食い、同じ屋根の下で過ごす仲間、仲間などというより、もはや家族といっても過言ではないでしょう。卒業した後も、きっとバカ話や思い出を語り合う仲間となり、一生の付き合いにもなるものと思います。
そして、それぞれがそれぞれの役割をもって、支え合って生きる、そんな共同生活のもと3年間過ごすことで、得られるものは計り知れないと思います。
例えば、時間を守ることや、共同で使用するパソコンなどについては、それぞれが時間や使い方など支障が出ないよう共有する、あるいは食事にしても、ちょっとした心遣いを当たり前のようにしていますね。わがままを言いたいこともあるでしょうし、やりたいことも山ほどあるでしょう。しかし、寮生活の中ではやらなければならないことを優先するという姿勢をもって生活していますよね。
ちょっとした心遣い、当たり前のことを当たり前のようにするという姿勢は、1日2日で身に着くものではありません。簡単なようで実は生活していく上で一番難しいといえる事です。わずか数日ではありますが、皆さんの姿勢を見ていて、そうした姿勢は自然と身についていると強く感じました。よりよい寮生活、そして自分の成長の為にも、これからもちょっとした心遣いを忘れずに過ごしてください。(長谷川)
< 礼拝のお話し >
K.S(3年)
みなさん、こんばんは。6室のKです。みんなは「勇気付けられた曲」はありますか?勇気付けられた曲がある人、勇気付けられた曲に出会ったことのない人もいると思います。
僕は、結構勇気付けられた曲がたくさんあります。その中で1番勇気付けられた曲は、嵐の『果てない空』です。この曲は東日本大震災のときに、嵐が被災された方々のために歌った応援ソングでもあります。
僕が1番好きなフレーズを聴いたとき、自分のことを言っているような気がしました。
自分は勉強やスポーツもあまり得意ではありません。でも、自分にもちゃんとした夢があることを思い出させてくれたからです。
僕が言いたいのは、曲は自分を勇気付けてくれるもので、みんなも自分の好きな曲を聴いて、自分専用の応援ソングにしてみてはどうでしょうか?そして、自分が精一杯できるところまで頑張ってみてください。
T.D(3年)
みなさん、こんばんは。10室のTです。今日は「努力」について話したいと思います。皆さんは努力の意味を知っていますか?ウィキペディアによると、努力とは、目標を実現するために、心や身体を使って努めることです。実際、僕は、努力をするのはあまり好きではありません。努力をするというのは楽しくはないし、自分は努力をしようと思っていてもあまり長く続かない人です。この努力を続けないと実現できないものがあります。それはフェスティバルです。これは、総合チーフや各チーフが頑張って実現できるものではありません。一人ひとりが努力することで、このフェスティバルが成功するのです。つまり、目標を達成するためには、それなりの努力をしなければならないということです。みなさんは、どうでしょうか?物事をすぐに諦めていないでしょうか?一人ひとりが努力して、最高のフェスティバルにしましょう。最後にみなさんにこの言葉を伝えます。「諦めたらそこで試合終了」