自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2012/05/02
<人生のタイムリー>
私は野球部の顧問をしています…なぜか。特殊な文化としての高校野球については色々と思うところがありますが、野球というスポーツそのものは嫌いではありません。今日は、以前野球部の礼拝でもした話しをさせてもらいます。
野球には、タイムリーヒットという用語があります。日本語で言うと適時打ですね。何の時に適したヒットかというと、もちろん得点するチャンスです。いくらヒットをたくさん打っても、ノーアウト満塁の場面をつくっても、タイムリーヒットがでなければ、少なくとも犠打や犠牲フライをうまく打たなければ、得点にはなりません(この春の選抜高校野球の決勝でも、ヒットの数だけなら光星学院と大阪桐蔭にほとんど差はなかったと思います)。そしてチャンスというものは、いつ巡って来るかわからないのです。チャンスで打順が回ってきたときに集中して打席に立てるよう、技術面でも精神面でも鍛えておく必要があります。もちろん、準備していたからといって、常にチャンスを生かせるとは限りませんが、最低限のことができるような備えをしておくのは、大切だと思います。チャンスは必ず、誰にでも巡って来るからです。これは、人生でも同じなのではないでしょうか。
私自身のことを話させてもらいますと、大学の時、私立高校の教師になろうとして多くの学校の採用試験を受けましたが、全て不合格となり、1年間フリーター(というより、ほとんどニート)生活を送りました。その次の年は大学院に入り、いったん教師への道を諦める事にしました。「こんなに難しいのでは仕方ない。今はまず、修士論文に一生懸命取り組んで、普通の就職活動もしっかりやろう」と思っていたその年の夏、去年まで勤めていた愛媛の高校から、就職の誘いが来たのです。当然、迷いました。「1年前か、1年後だったら良かったのに」と。しかし、世の中というものはそんなに都合よくできていません。結局、こんなチャンスは二度とないということで、大学院をやめて就職しました。今は、あの時の決断は正しかったと感じています。
チャンスは誰にでも平等に回って来るが、いつ来てもいいように必要な準備をしていなければ、それを生かすことはできない…みんなは、敬和を卒業する時が、人生の公式戦スタートです。それまで、この寮という特殊な環境の中で、将来チャンスを逃さずタイムリーを打てるようになるための準備を、していってもらいたいと思います。
(和田)