自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2012/03/06
< ラストメッセージ >
今日は最後のメッセージを42回生大望生に送りたいと思います。3年間終わってみてどうでしょうか?敬和学園はこんな学校だった。これは3年間過ごし終えた君たちにしかわからないことでしょう。そしてそこにはそれぞれの3年間があったんだと思います。「敬和なんて・・・。」そんな愚痴をこぼし寮に帰れなくなった生徒に私は言います。「それは3年間終わった時に言いなさい。」終わってみなくちゃわからんやろ。さて、敬和なんて・・・。その言葉の先を君たちはどう語るでしょうか?またそれは時間が5年、10年、20年、と経つにつれて、「敬和なんて・・・」の続きの言葉は変わると思います。
少し話題を変えますが、私の長男、Sですが、大空を見る事の出来る人になってほしいと言う私の願いを込めています。知っての通り私は青春時代の時間のそのほとんどを柔道という競技に費やしてきました。遊んでる暇もありませんでした。その時の人生のすべてをかけていた。そう言いかえることもできます。その真っただ中にいる時、普通の高校生、大学生は、アルバイトなんかして合コンなんかもして、私には出来ない遊びをいっぱいしています。正直、羨ましかったです。今までの人生の中で悔いがあるとすれば、合コンってやつを一度は経験してみたかったです。家族のある身の今の私にはその夢は叶う事がありません。
「井の中の蛙」という言葉を知っているでしょうか?「井の中の蛙、大海を知らず」という言葉があるんです。井戸の中に落ちてしまったカエルはそこから抜け出すことが出来ず、大きな海も見ることなく一生を終えてしまう。そんな意味から井の中の蛙という言葉が生まれました。でも、この言葉には続きがあるんです。「井の中の蛙、大海を知らず、されど空の青さを知る。」井戸の中に落ちてしまったカエルは海を見ずにその一生を終えるかも知れないが、その井戸の中から海よりも大きい大空を眺めていたんです。
自分の青春時代に置き換えてみると、柔道という本当に狭い井戸の中に飛び込みそれにがむしゃらになることによって、そのことによって何よりも大きい空を見ることが出来たんだという事です。この言葉に自信を与えられました。自分の息子にも同じ思いをして欲しい、本当の大空を一つの事にすべてを打ちこむことによって見てほしいそんな願いを込めました。
さて、卒業していく3年生諸君、君たちはわざわざ敬和学園の寮を選び入って来ました。色んな経過はあったかもしれませんが、結局は自己決定してきたはずです。何度も「敬和なんて・・・寮なんて・・・。」思ったことでしょう。通学生と比べてみてどうでしたか?地元の友人と自分の生活を比べてみてどうでしたか?ひとりの時間はなく、ルールに縛られ、不自由な生活。それが成長につながるんだといわれても、意味不明だったことでしょう。でも、その3年間を終えた君たちに、私は自信を持って言えることができます。敬和学園のぞみ寮大望館という名の井戸に入ってきた君たちは、この限られた空間の中で、いろんなことを感じ、悩み、笑い、泣き、不自由を大事にし、時には10時に寝させられ、他の高校生が見たら、「絶対いやや」と敬遠される生活の中で、それを3年間続けることによって間違いなく海よりも何よりも大きい空を見ることができたという事を、そしてその大空がどんな空になるのか、それはここを旅立っていく君たちが自分たちで自分たちの空にしてください。ここで君たちの大空は完成したわけではありません。これからです。これから君たちの見た大空を本物の大空にしてください。
最後になります。毎年伝えている言葉ですが、Boys be ambitious in jesus少年たちよ主の中にあって野心を抱け。Ambicious=野心なんです。続きの言葉in jesusもしくはin Godがあってはじめて大志という言葉になるんです。改めてこの言葉を最後に送りたい。少年たちよ主の中にあって大志を抱け。大志=大望です。少年たちよ大望を抱け。
(2月27日礼拝のお話より)
光風館通信より卒業礼拝のある出来事
<~ 親の想い、子の思い~ >
修了礼拝に3年生からのメッセージがあるのですが、光風館はなんだかコントをしていましたね。終わった3年生の口からは、「出し切った」や「やりきった」と満足そうなコメントでした。やはりブロック長だったO君や3年生が伝えたいことは、「笑い」なのでしょうか?それより各館合同で3年生全員が歌った歌はよかったですね。
1、2年生からの無茶振りにもO君は、「笑い」を取り、「笑い」に関して尊敬を集めての卒業でしたね。そんなO君は、もっと深い「笑い」を残していたのです。
送る会の当日に3年生は、鏡の前で身だしなみを整えていました。壇上に上がるので髪形は念入りにキメていました。目立とう精神のO君はワックスで七三に大変身!! 目的はもちろん女子からの「一緒に写真を撮ってください」です。昭和のサラリーマン並みに、ペッたりと七三に分けた髪型をしてO君は、光風館を威勢よく出ていったのです。
卒業証書を校長先生から受け取ることは、栄誉あるセレモニーなので、案の定ですが担任のN先生に「アカン!!」と一蹴されました。(みなさんも覚えて置いてください。必ず身だしなみはチェックされます。)たくさんの女子とのツーショットも果敢なく崩れ去り、仕方なくO君はトイレで髪型を直すことにしました。トイレに入ると後から入ってきたのがO君のお父さんでした。O君はお父さんが苦手でした。しかし、お父さんは、O君の七三が決まっていないと思い、クシを差し出したのです。O君は戸惑いながらもクシを借り、七三を直して無事に壇上に上がったのでした。
(帆刈)