毎日の礼拝

毎日のお話

2026/09/03NEW!

與那城 初穂(聖書科)

【聖書:ヨハネによる福音書 10章 10節】

「盗人が来るのは、盗んだり、屠ったり、滅ぼしたりするためにほかならない。わたしが来たのは、羊が命を受けるため、しかも豊かに受けるためである。」

 

 

漫画『ちいかわ』第8巻に描かれる物語には、自分にとって大切ないのちと、そうではないいのちを分けてしまう姿が描かれています。

その姿は、関東大震災の混乱の中で起きた虐殺や、戦争の中で敵味方のいのちが扱われるあり方とも重なります。自分や自分たちとは違う「いのち」を軽く見ることは、決して特別ではなく、日常の中でも起こります。「あの人たちは自分たちとは違う」という思いが、人のいのちを軽く扱うことにつながる危うさがあります。

イエスが語る「豊かないのち」とは、誰かのいのちを自分のための手段として扱うのではなく、その人が、その人自身として生きることのできる「いのち」だということができるのではないでしょうか。