自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2011/10/17
しばらく前に四国の高知県に住む知り合いからはがきをもらいました。近況報告の最後に次のように書いてありました。
「高地はやっぱり坂本龍馬です。ブームに関係なく坂本竜馬はいいです」。
大河ドラマが終わると同時に下火になっていったと思われる坂本龍馬ブームですが、地元高知ではまだまだあついものがあるようです。
それと同時に坂本龍馬にもともと変わらない人気があります。
その証拠の一つに、ある会社が行った調査の結果があります。
「あなたにとって理想的なリーダーは誰ですか」との質問に、20代から70代までのすべての世代でナンバー1になったのが坂本龍馬でした。
ところが、おもしろいことに、「その人がなぜ理想的なリーダーなのか、理由はなんですか」との質問で、ふつうはその人が何をしたのか、という業績を理由にあげるのですが、坂本龍馬の場合には、彼が31年の生涯で、いったい何をした人なのか、ほとんどの人がはっきりわかっていないことがわかりました。
実に不思議です。
何か大事な働きをしたということはなんとなくわかる、けれどそれが何かはっきりわからない、そういう意味で坂本龍馬は不思議な人、不思議な魅力を持っている人物だということが言えます。
坂本龍馬の魅力がどこにあるのか、いくつか考えてみました。
彼は日本を大きく変えるきっかけになった、いわゆる薩長連合を成立させた人でした。仲が良くない二つの藩が手を結んだのは、坂本龍馬がどこの権威や派閥にも属さず、そして権力欲を持たない人であるという、信頼できる人物がいたからといえます。
そして、二つの藩に手を結ばせる際の交渉で坂本龍馬が発揮したのは素直さです。
彼は交渉のテーブルに着いたけれど、そっぽを向いて話し合いを進めようとしない二つの藩に言いました。
「薩摩がほしいのは米、長州がほしいのは武器と違います。けれどお互いに良い国を作ろうという考えは同じです。そこでお互いに欠けているものを補い合い、協力し合えばいいではないですか」。
この坂本龍馬のズバッとした素直な物言いに、二つの藩も素直に従ったわけです。
こうした多くの人たちを魅了する坂本龍馬の不思議さと魅力がどこにあるのかを考えた時に、ふっと気づかされることがあります。
それは坂本龍馬の生き方、考え方がイエス・キリストに通じるものがあるということです。
権力欲を一切持たなかったこと、自分のために何かをしようとしたのではないということ、そして、権力を恐れない素直なものの言い方と生き方で、31歳で亡くなった坂本龍馬が2000年前のユダヤに生きたイエス・キリストに重なる部分がたくさんあるように思えます。
実際坂本龍馬の周りでは、不思議なことに多くの人がクリスチャンになったり、キリスト教に深く触れたりしているのです。
北海道のお土産で人気があるのが何か知っていますか。
新しいところでは、花畑牧場の生キャラメル、ロイズのチョコレートがありますが、根強い人気を誇っているのが、石屋製菓の白い恋人、そして六花亭のマルセイバターサンドです。
そしてこの二つとも包装紙を見ただけで、すぐに何をもらったかわかります。
特に六花亭の包装紙には優しい描き方の6つの花が描かれていますが、これを描いたのは坂本直行という画家です。
直行は六花亭の地元十勝地方で自分も農業をしながら農民の生活を描き続けた人ですが、この人のおじいさんは坂本直寛というクリスチャンです。
直寛は理想の世界を実現するために北海道で農業開拓を始めました。
この坂本直寛のおじさんが坂本龍馬です。
直寛は龍馬の姉の息子で、のちに坂本家の養子になり家督を相続しています。
そういう意味で、直寛は龍馬の直系です。
直寛は自分が考える理想の世界を実現するためには、イエス・キリストを中心にした生き方しかないと考えてクリスチャンになった人です。
さらにおもしろいのは、直寛が結婚した相手の母親の話です。
この義理の母はキリスト教が大嫌いでした。
それだけに娘婿がクリスチャンになったことが納得できませんでした。
その母親のところにある日出入りの魚屋が魚を届けに来ました。
ところがこの魚屋さんがクリスチャンであったようで、魚を置いていくついでに旧約聖書の十戒について書かれた小冊子を置いて行ったのです。
母親はそんなものを置いて行って困ると、いつもなら怒るのですが、その日はどういうわけか受け取ってしまったのです。
そしてなぜか読み始めてしまい、なぜか読むのがやめられなくなってしまい、なぜか最後まで読み通してしまいました。
そして、あんなに毛嫌いをしていたイエス・キリストがこの自分のために十字架にかかって死なれたと信じるようになったというのです。
坂本龍馬は1867年京都見回り組の隊員今井信郎に暗殺されます。
今井は函館・五稜郭の戦いで政府軍につかまり、取り調べを受け、坂本龍馬を殺した人物として処刑されることになります。
ところが、なぜか坂本龍馬の盟友であった西郷隆盛が命を助けるのです。
そして紆余曲折を経て今井信郎もやがてクリスチャンになります。
坂本龍馬とキリスト教の間に何があったのか、実に不思議です。
単に偶然ではなく、そこに見えない神様の力が働いたとしか言いようがありません。
このことから、しっかり気づきたいのは、その不思議な力が敬和学園に学んでいる一人一人、そして敬和学園で働く一人一人に何らかの形で働いているということです。
聖書はそれぞれの人生に神様が不思議な形で深くかかわって下さっているということを教えてくれているのです。
その人の人生を、意味あるものにされる神様が今このとき支えてくださっているということに勇気を得て、今週1週間も共に歩んでいきましょう。