のぞみ寮通信

のぞみ通信

2011/10/14

のぞみ通信 No.174(10月13日)

母校愛                寮長 信田 智
 

 私は、都立高校に合格したのですが、直ぐ上の兄がその高校在学中に亡くなった事もあり、母にわがままを言って、私立高校に行くことを許してもらった。

その私立高校は男子校で、元海軍予備校であった。卒業生には海軍大将、海軍中将と言った肩書きの人たちが名を連ねていたのを記憶している。
高校は、新宿にも池袋にも近い所にあったが、気の弱い真面目な私は、寄り道する事もなく家と学校を2時間以上かけて往復していた。もっとも、柔道部に入っていたので、帰りはクタクタになり、早く家に帰りたかった事もある。
 

 敬和の卒業生は、校長先生のことも、学年の教師達のことも、クラス担任のことも身近に感じ、よく覚えている事と思う。更に寮生は、寮務教師を親代わりのようにして、第二の家族のように生活してきたので良く覚えている事であろう。ところが、私に至っては高校の校長が誰であったか、どんな人であったか、学校にどんな教師がいたのか、担任がどんな人であったか全く覚えていない。唯一覚えているのは、進路の事で担任に「お前の行く大学はない。」と言われた一言だけである。また、教務室は叱られに行く場所でしかなかった。だからといって、学校がきらいであったわけではない。いや、むしろ学校は楽しかった。
 

 それでも、高校を卒業して一度も母校に行った事はない。なぜなら、教師とのつながりが全く無かったからである。(もちろん母校に対する誇りと愛着を持っておられる卒業生も一杯いるであろう。)10年近く前、初めて同窓会に参加した。還暦を記念して開かれた同窓会で、長年音信不通であった私の住所を探し当てて、手紙をくれた友人の熱意にほだされて参加したのである。その中に、柔道部の仲間達が10人ぐらい来ていて、長年の空白が一気に埋まり高校時代の話に花が咲いた。しかし、教師の事は何も話題になることはなかった。
 

 敬和の高校生達を見ていると、実に屈託ない。教師と生徒の関係がすごく親密である。何よりも、実に多くの卒業生が母校を訪ねてくる。それだけでも驚きである。何を教わったかではく、教師や友人とどのような関わりを持ってきたか、その中で何を学んできたかが、母校愛を育んでいくのである。大分前に、高校時代の寮生活が問われ、敬和で教育実習を受けられなかった卒業生がいた。ところが、その人が親になって、ご自分の大切なお子様を敬和学園の寮に託して下さったのである。何とありがたいことであろう。敬和を愛していてくれていたことが伝わってきて、心が温かくなった。
 
 
 
 

寮生リレー通信  (第 91 回)
 

 ブロック長  
「のぞみ寮運営委員会委員長、大望館ブロック長として」
 T.J.(大望館 2年 神奈川県相模原市)
まず今年ののぞみ寮運営委員会のテーマは、ONEPIECE~十人十色のジグソーパズル~です。このONEPIECEとは寮生一人ひとりのことを指していて、のぞみ寮は一人ひとりの個性が生かされて出来上がっていくジグソーパズルということを表しています。
 こののぞみ寮は寮生が作っていくものです。ですから、このテーマにはみんなが協力し高めあって行ってのぞみ寮をいいものにしていこう!という思いが込められています。
 のぞみ寮運営委員長となった僕もその思いを持ち、各館・各委員会と協力し、こののぞみ寮を良いものにしていくために頑張ります。
 

 次に大望館のテーマはイケイケ、快館、大望館です。この「イケイケ」とは大望館をもっと盛り上げてイケイケムードにして楽しい館にしていきたいという思いが込められています。そして「快館」には勉強するにも睡眠をとるにも遊ぶにも何をすることも心地よく過ごせる館という意味があります。僕はブロック長として、そんな館にしたいと思っています。このテーマに向かって頑張っていきたいと思います。
僕は副ブロック長をやっている時、「なんとか学年をいいものにしたい」と思っていて頑張っていましたが、その頑張るのが裏目に出て、その時自分の周りがしっかり見えていないことに気づくことができていませんでした。そして、そのせいで周りの意見もあまり聞くことができず相談することも出来ていませんでした。しかしそのことにあるとき気づくことができ、今はしっかりみんなの意見を聞き、辛い時には相談をし、他に辛い人がいたら相談を聞けるようになってきました。
 僕の好きな聖書箇所に「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」というところがあります。僕はそんな風なブロック長になれたいなと思います。
 
 

 副ブロック長  
「これからの抱負」   
K.K.(光風館 1年 福島県会津若松市)
僕が副ブロック長になった理由は、自分の成長のため、そして学年の成長のためです。
自分の成長とは、そのままの意味で、自分自身を大きくさせるという意味です。しかし、2年後の今、つまり副ブロック長、ブロック長の役目を終え、世代が変わる時までの道のりにはたくさんの壁があるはずです。仲間との喧嘩や、上級生、下級生との衝突もあることでしょう。ただ、そこには敬和でよく言われる「自分探し」のチャンスがたくさんあります。「自分探し」とは良い面だけでなく、悪い面も見なくてはいけないということですが、悪い面も含めて「自分探し」を楽しんでいきたいです。
そして、学年の成長とは、いつまでも上級生に頼っているのではなく、自分たちの力で乗り越えられるような学年になるという意味です。どのようにしたらそんな学年になれるのか。ただ楽しいだけの生活をしただけでは成長できません。時にぶつかり、時に泣き、辛い思いをすることで成長し、大きくなることができるのではないでしょうか。
あと約2ヶ月後にはクリスマス会があります。そこで1年生は飾り付けをします。「この行事はとても大変だけど、とても意味のあるものなんだよ」と何人もの上級生に言われました。44回生のみなさん、この飾り付けこそが僕たちの成長につながる大切な行事です。これを乗り越えて、一緒に大きく成長していきましょう!!
 
 

 <行事> 
「行事委員長になって」 
K.M.(みぎわ館 2年 栃木県宇都宮市)
 9月。敬和学園のぞみ寮は、3年生から2年生へと世代交代を行いました。本格的に私達43回生が動き始めたのは本当に最近の事で、私はまだ世代交代をしたことに対してあまり実感がありません。しかし、少しずつですがみぎわ館行事委員として、のぞみ寮行事委員長としての仕事に取り掛かり始めました。
 例えば、みぎわ館の掲示板を使って「ターゲット掲示板」というみぎわ壁新聞を貼りだしたり、礼拝後に誕生者のお祝いもしています。10月16日からスタートする寮体験プログラムに参加してくれる通生に、より素敵な寮体験をしてもらいたい、私たちと一緒に楽しんでもらいたいと言う思いから、期間中に行う行事も企画しています。まだまだ片手で数えられる程度しか動けていませんが、徐々に回数を増やし、今までになかった行事を作り出していきたいと思っています。
 私達行事委員のメンバーが望んでいる事・目指している事は、皆が純粋に楽しみ、「素」の笑顔をあふれさせることです。そのために、大変なミーティングや大がかりな準備さえも、私たち行事委員自身が喜んで行う事が大切だと考えています。時には意見が食い違ったりもするかもしれません。そんな時でも、いつでも最後の達成したシーンをイメージし続けて取り組んでいきたいと思います。1年間、よろしくお願いします!
 
 

 <食事>
「食事委員長になって」
O.S. (みぎわ館 2年 兵庫県神戸市)
 食事委員会の今年のテーマは「いつもの食で笑顔と幸せ~きちんと考え残食なくそう~」です。いつも、毎日食べる食事を通してみんなが笑顔になったり、幸せになれるようにという願いと、なかなか減らない残食について、もっとみんなで意識して減らしていけたら…という思いをシンプルにまとめました。このテーマで1年間頑張っていきたいと思います。
 そして、食事委員会にはたくさんの課題があります。例えば食後のテーブルをちゃんときれいにしてもらえるように呼びかける事、みんなで一斉に夕食を摂る日・月・火曜日でのお祈りと「いただきます」を6:20の時間通りに出来るようにする事、食事当番を忘れないようにする事、みんながバランスの良い食事をするようになる事など、毎日ある食事なのでたくさんありますが、少しずつでも改善していけるように各館の食事委員と一緒に協力しながら考えて行こうとしています。
 しかし、それにはのぞみ寮で生活している寮生全員の協力が必要です。一人一人が意識することで改善できる事ばかりだからです。だから、のぞみ寮の一人一人に協力を訴え掛けながら、私たちのために作って頂いている食事をよりよい食事にしていくために、食事委員長として1年間しっかり努めていきたいです!
 
 

<生活規律>
「生活規律委員長になって」
T.M.(光風館 2年 茨城県高萩市)
 新生活規律委員長になりました、T.M.です。なぜ僕が生活規律委員になったのかと今回のテーマについて書きたいと思います。まず、僕が生活規律委員、まして委員長になったことに疑問を持つ人は多いと思います。実際、僕自身も「本当に自分で大丈夫だろうか?」と思うときがあります。
僕は、多分寮生の中で飛びぬけて生活が乱れています。毎回チェックが付けられるくらいです。だから、周りの人には「あいつは生活規律委員になればチェックが付かないから生活規律委員になったんだろう」と思われているかもしれません。実際、そういう利点もあるなと思いましたが(笑)。
 次に生活規律委員のテーマですが、「生活 before あふたー」に決まりました。このテーマは、「先輩たちに迷惑ばかりをかけ、なにもできなかった私たちが寮生の生活を変えることで先輩や、今いる後輩たちに気持ち良く生活してもらいたい」という思いから、このテーマを考えました。
具体的には委員会での話をまだ重ねてないため、どこをどう変えるかは未定ですが、これからの話の中でいろいろ計画をし、実行していきたいと思います。期待していてください!1年間よろしくお願いします。
 
 

 <整美>
「整美委員長になって」
S.R.(光風館 2年 東京都大田区)
この度、のぞみ寮整備委員長になりましたS.R.です。今回僕たち整備委員は新しい事に挑戦しつつ、過去に行った事を取捨選択しより良い整備委員会に、そしてより良いのぞみ寮にしていきたいと考えています。
僕たちが今回積極的に行おうと思っていることは、「百聞は一見に如かず」ということで、各館の整備、清掃の状況を把握しあい、四館見回り(主に大掃除等)を行い、お互いの整美のできていない部分は他館の良いところを吸収し、改善できればいいと思っています。
僕は光風館生なのですが、おそらく四館で最も整美が行き届いていない館だと、自他ともに認める状況となっています。僕たち光風館整美委員は、少なくとも他館の整美の状況を把握し光風館を奇麗にしたいという思いから、四館見回りを提案しました。
僕は整美委員長になり、今までの浮ついた生活はできない、という事はとても自覚していて、忙しさに追われてみるのもまた自分を成長させると思いました。そして、光風館が汚いため、自分たちの住む館を奇麗にさせたいという思いから整美委員になり、のぞみ寮全体でも、各館の整美はもとより、友愛館の清掃等積極的に行おうと思い、自分から何かを提案しながら、他の意見も聞き、よりよい整美委員会にするために委員長に立候補しました。
寮生を、こののぞみ寮に預けている立場である保護者の皆様、そして寮生にも、自分の寮が、自分の子を預けている寮は「清潔だ」と思っていただけるようなのぞみ寮にするため努力します!
 
 

 <リサイクル>
「リサイクル委員になって」
T.Y.(めぐみ館 2年 新潟県村上市)
地球温暖化が進んでいる今、私達の生活の中で出来るecoとは、生活ごみをきちんと分別すると言う事だと思います。そこで今年のリサイクル委員が挙げたテーマは「のぞみ寮分別革命!今年始めよう3Rプロジェクト」としました。その3つのリサイクルプロジェクトとして挙げた目標は・・・。
1・「寮で、出たゴミは学校に持って行って捨てない」
2・「きちんと分別」
3・「自分で出したゴミはゴミ箱へ」です。寮生の皆さん、ご協力お願いします。
そして、私がリサイクル委員長になろうと思ったのは、今まで、人の先頭として何かをやることは、自分には出来ないと避けてきましたが、めぐみ館の先輩達の姿を見ているうちに、「館の為に、のぞみ寮の為に頑張りたい」そう思うようになりました。
 めぐみ館では、毎朝、リサイクル委員の仕事として、ゴミの分別がきちんと出来ているか見回ります。汚い仕事かもしれませんが、自然環境を思うための大切なこととして、頑張っています。一人の力は小さいですが、そのような一人ひとりの小さな力を積み重ねていくつながりが大切だと思います。面倒くさいと思わず、一緒に頑張りましょう。
 
 

 <礼拝>
「礼拝に携わる」  
K.K.(めぐみ館 2年 埼玉県さいたま市)
敬和では、朝、全校で礼拝を守り、寮では、週の始まりである日曜日に全体礼拝、毎日各館で礼拝が守られます。私は、この敬和生活でもっとも大切にされている礼拝に積極的に携わりたいと思い礼拝委員になりました。
礼拝委員は、新旧合同で4館見回りを行いました。各館それぞれ違った雰囲気を持っているのがわかり参考になりました。これから礼拝委員会では、4館見回りで感じたことを持ち帰り、各館礼拝を改善していきたいと思っています。
礼拝委員のテーマは「残す」になりました。この「残す」とは、各館や全体礼拝でなんとなく礼拝をするのではなく、ひとりひとりの心に残る礼拝をつくりたいという新礼拝委員の思いから決まったテーマです。また、「残る」ではなく、「残す」にしたのは、寮生に積極的に礼拝に参加してほしいという思いからです。
この様な決意を胸に、新委員長としての責任をしっかりと自覚し、42回生や、その前の先輩方の築いてきたのぞみ寮の礼拝を引き継ぎつつ、43回生らしい礼拝にしていけたらと思い、積極的に活動していこうと思います。
 
 
 
 

のぞみ寮新運営委員長会 2011.10~2012.9

この10月より、各館の運営、ならびに「のぞみ寮」全体の運営を担ってきた3年生に代わり、2年生がその役を担うことになりました。各館で選出されたブロック長や各委員会の委員長で構成される「のぞみ寮」運営委員長会は、その1・2年生の代表組織です。

【のぞみ寮運営委員長会の目標】
ONE PIECE
~十人十色のジグソーパズル~
 

【各委員会の目標】
礼拝委員 : 残す
生活規律委員 : 生活 before あふたー
食事委員 : いつもの食で笑顔と幸せ~きちんと考え残食なくそう~
整美委員 :  革命 「清潔は結果であって 目的ではない」
行事委員  : Catch the Big Smile :)
リサイクル委員 : のぞみ寮分別革命~今始めよう!!3Rプロジェクト~
 

 【各館の目標】
大 望 館 : イケイケ 快館 大望館
みぎわ館 : New Faith ~現闘改華~
光 風 館 : 俺たちが光風だ!
めぐみ館 : みかんはみかんでも みんなを幸せにする・元気にする・笑顔にするみかんはな~んだ? めぐみ館!!  We are One ~もう一つの家族~
 

 

 

<スタッフから一言>
 

 今年度が始まってもう半年が経ちました。世代交代が行われ、そろそろ引き継ぎも終了。43回生がのぞみ寮を引っ張り始めています。44回生もそれぞれ役割を担い、これまでには見ることが出来なかった引き締まった顔つきをしています。のぞみ寮に、それぞれの館に自分の居場所があり、役割があり、仲間がいる…世代交代はそれを実感できる、寮生がグッと成長する大きなチャンスなのだと改めて教えられています。
 のぞみ寮生も寮スタッフも共に歩める毎日を大切に、素晴らしい仲間として、時にそれぞれを磨き合える良きライバルとして、無条件に受け入れ合える家族として、過ごしていきたいです。

みぎわ館 森口 みち子