毎日の礼拝

毎日のお話

2026/06/04NEW!

宮本 武呂(地歴・公民科)

【聖書:マタイによる福音書 6章 28-29節】

「なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。」

 

 

 制服にはそれを着ることで集中力を高めたり、一体感を得たり、職務の使命を強く意識する効果がある。制服を不自由の象徴として着崩そうとする試みは、逆にその画一的な方法が「抵抗の制服」と化し、「制服的なもの」により一層囚われることがある。一方で制服を着ることでそれが隠れ家のように作用する居心地の良さもまた私たちは知っている。制服はかつて自由の象徴であった。フランス革命前貴族の服が豪華で富や権威を誇示するものであったのに対し、市民はシックを追及し、服から出身や身分の要素を徹底的に排除することで平等と、それらの既存の階級社会からの自由を得た。今日、制服は自由化の傾向にあるが、同時にそれがグループの固定化や階層の顕在化になる可能性もある。芸術がまず型にはまってそこから個性がにじみ出るように、制服を着ることで敬和という器の中で平等に植えられ、水がまかれ、そしてそれぞれが違う花を咲かせる。制服とは、全てを平等化する中で、それでもなおその人の内面の個性を浮き上がらせるものではないだろうか。来週のフェスティバルでは皆が連合Tシャツに身を包む。連合の一体感の中にも自分の個性を咲かせ、自分だけの物語を刻んで欲しい。