毎日の礼拝

毎日のお話

2026/05/22

大塚 忍(聖書科・労作科)

【聖書:マルコによる福音書 10章 42節〜45節】

そこで、イエスは一同を呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、異邦人の間では、支配者と見なされている人々が民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。しかし、あなたがたの間では、そうではない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい。人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのである。」

 

 

 『マルコによる福音書』は、立場や名誉に囚われ、イエスの目指した姿から離れていく当時のリーダーや弟子たちに、厳しい言葉が向けられている文書です 。
 弟子たちはイエスの人気に便乗して権力や名誉を求めることがありました。しかし、イエスが目指したのは「人が人を抑圧しない世界」でした 。そのためイエスは彼らに、「偉くなりたい者は皆に仕える者になりなさい」と語ったのです 。
 昨年亡くなったフランシスコ教皇は、教皇就任時に自身について以下のように語っています。「私は罪人です。しかし主イエス・キリストの御慈悲と限りない忍耐に信頼し、悔い改めの心をもって受託します 」。不完全な人間だけれども、大きな存在がわたしを支えているということなのかもしれません。人間は自分を完全だと勘違いして他人を見下してしまうことがあります。わたししたちは、毎朝の礼拝で聖書の言葉に出会います。聖書の言葉は、自身の不完全さを自覚し、お互いに支え合って生きること促しているように思うのです 。
 本日の全校労作では、自分に与えられている力を、誰かのために使ってほしいと願っています 。