毎日の礼拝

毎日のお話

2026/02/20

立川 佳英(外国語科)

【聖書:コヘレトの言葉 4章 9節~10節】

「ひとりよりもふたりが良い。共に労苦すれば、その報いは良い。倒れれば、ひとりがその友を助け起こす。倒れても起こしてくれる友のない人は不幸だ。」

 

 

 ミラノ・コルティナオリンピック、ノルディックスキージャンプ混合団体出場メンバーである高梨沙羅さんは、4年前の北京オリンピックで自身のスーツの規定違反があり、団体メンバーはメダル獲得を逃した。当時のメンバーには男子個人ノーマルヒル金メダル、ラージヒル銀メダルの小林陵侑さんも含まれていたため、団体メンバーを含む関係者はとても複雑な思いをしたはずだ。高梨さんは現役引退を考えて自宅にこもる日々だった。しかし、最終的には「やめることで責任を取れると思っていたが、勘違いだったのかもしれない。次の4年間で、支えてくれた人たちへの恩返しを形にする。」と決めた。4年間の道のりは決して平坦なものではなかったはずだが、小林陵侑さんや先輩たち、技術者など数多くの人たちの助けや支えがあり、ミラノ・コルティナオリンピックのスキージャンプ混合団体で銅メダルを獲得することができた。高梨さんの出来事もそうだが、誰しも人には失敗があり、弱さを抱えている。しかし、私たちに困難なことが起きたとしても、そこには友がいて、いつもその友の存在に励まされていることに気づかされる。必ず見ていてくれる人がいる。一方、誰しも自分自身がその友という存在となり、他者に寄り添い、励ますことのできる者であることにも気づかされる。ほんの少しの勇気や思いやりがどんなに周囲を励まし、力づけることだろう。そのことを覚え、日々の生活に取り組んでいく者でありたいと願う。