【聖書:コリントの信徒への手紙二 4章 18節】
「私たちは、見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは一時的であり、見えないものは永遠に存続するからです。」
世界情勢の不安定さや身近な人間関係のトラブルを通して、「人間は怖い存在だ」と感じる出来事が多くあった。しかしそれらは決して遠い世界の話ではなく、私たちの日常とも地続きであり、56回生の3年間は常に「平和」というテーマと向き合ってきた歩みだった。
学校生活の中でも、世界と同じ構造の問題が起き、無力感に襲われることもあったが、その一方で支え合い、手を差し伸べ合う人の存在にも救われてきた。
入学時に伝えた「違いを大切にすること」「変化を恐れないこと」という二つのお願いは、どちらも一人では成し得ず、「私」と「あなた」の関係の中でこそ実現できるものだった。3年間を共に過ごす中で、互いに影響し合い、成長し合うことができた。
「愛・誠実・共生」という見えない価値は、確かに一人ひとりの中に根づいている。学年テーマ「I am Keiwa」は、「You are Keiwa」との出会いを経て、「We are Keiwa」と言える学年へと育った。
世界で一番怖いものは「人間」かもしれない。けれど、それでも「人間が好きだ」と私は思う。