自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2025/10/16
【聖書:ルカによる福音書 12章 24節】
「烏のことを考えてみなさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、納屋も倉も持たない。だが、神は烏を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりもどれほど価値があることか。」
マタイによる福音書の「空の鳥を見なさい」という言葉は、ルカ福音書では「烏のことを考えてみなさい」とされています。烏は汚れた鳥とされ、あざみの花もとげがあり、価値のないものと見なされていました。けれどもイエスは、そんな烏やあざみのいのちさえ神が心にかけておられることを語ります。神はすべてのいのちを見捨てず、懸命に生きる人々を支えておられるのです。思い悩むよりも、神を信頼して前を向いて生きよう。同時に、イエスの言葉には、毎日を必死に生きる人々を、汚れているとか、価値がないとしてしまう社会への憤りがあります。そして、人が生き生きと生きることができるようにしていこう、それが神がくださったいのちを生きることなのではないだろうか、と問うのです。
今、皆さんはテスト期間を迎えています。進級や卒業のために勉強している人も多いでしょう。わたしも高校時代そうだったなと思うのですが、哲学者・鶴見俊介が、ヘレン・ケラーの言葉を紹介しています。「大学で多くを学んだが、その後、多くを学びほぐさねばならなかった」と。知識を得る(ラーン)だけでなく、それを自分の中でほどき、考え直す(アンラーン)ことが大切だというのです。
今学んでいることは、テストでは答えがあって、点数はいったん出ますが、そこで終わりなのではなくて、後々生きるために学びほぐすものになっていく。イエスも律法を含め多くを学び、神と人と対話しながら、様々ないのちを巡る問題と向き合っていきました。
今日のテストは学んだことの確認ですが、それはいずれ学びほぐしにつながっていくはずです。健闘を祈ります。