自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2025/09/30
混声合唱部は9月20日(土)、新潟県民会館大ホールで開催された第78回全日本合唱コンクール関東支部大会に出場し、金賞を受賞しました。
大会の2日前には、生徒会が壮行会を企画して下さいました。大会曲を2曲披露し、生徒会長から応援メッセージを頂きました。普段は合唱に関わりのない友人たちやクラスメイト、先生方が真剣に耳を傾けて下さり、後ほど多くの方から応援の声をかけて頂けました。様々な立場や関係の人々からこうして応援して貰えたことは私たちにとって大変な喜びであり、学校全体から後押しして貰えたように感じ、勇気と力を頂けました。
課題曲はDas edls Herzというドイツ語曲でした。信仰の光で自らの内を照らし、その愛と価値を他者にも分け与える気高き心を賛美する歌です。キリスト教学校である敬和学園で演奏することに大きな意義を感じ、また歌詞を深く味わいながらの演奏となりました。
自由曲は「恋の色彩」から序、Ⅱ、Ⅲを演奏しました。この恋の色彩という曲集は古今和歌集から恋に関する和歌を取り出し、組み合わせた作品です。人の心の移り変わりの無常。叶わない想いがもたらす苦しみ、嘆き、葛藤。美しき月の輝く夜に、春霞たなびく山桜の下で、目まぐるしく移ろうその感情のうねりはやがて高まり、天に向かって昇華していきます。最後に広がる暁の美しき風景、これは夢か現か、そのあわいに響くほととぎすの声。
この大会までの道のりにはいくつもの乗り越えるべき困難があり、葛藤があり、幾筋もの涙流れて川となり、泳ぎ渡って山を登り続け、最後にたどり着いた先に美しい暁の光を全身に浴びました。熱き夏の思い出はそれを運ぶ大きな風のうねりとともに過ぎ去り、涙は拭い去られ、今はただその残り香に吹かれながら、次の場所へと歩む背中を押されています。
1200年前の人々が持っていた悩み苦しみ葛藤、そして美しいものに感動する心を私たちもまた持っていて、日々の出来事に一喜一憂する様は、地球が1000回巡ったくらいでは変わらないようです。しかし同時に私たちにはともに泣き笑いしながら歩んでいく仲間がいて、唇にはまだまだ歌うべき歌があり、そして多くの人に支えて頂いている幸福を全身に感じています。
皆様の応援やお支えに恩返しをすべく、現在は11月3日(月・祝)に開催される定期演奏会コスモスコンサートに向けて準備を進めております。3年生の集大成の演奏まであと少しです。引き続き応援いただけると幸いです。
【壮行会の様子】
