自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2025/09/26
1日目 わくわくワークショップ
今回の特別講師はアメリカのプロジャズサクソフォンプレイヤー、Donny McCaslin 氏です。
ビッグバンドという形態で活動している私たち器楽部。ジャズの醍醐味はソロパート、アドリブです。でも、これまではこのソロパートにあまり力を注ぐことができずにいました。ビッグバンドの楽譜は、曲のテーマにハーモニーが付けられリズムが変わり、パートごとの見せ場があり、バンド全体での山場があり。と、そもそも楽譜の初めから終わりまでを1曲間違いなく演奏できるようになるまでに、たくさんの練習時間を必要とします。正直、それだけで精一杯でした。ところが、今年の彼らは一味違いました。自分でコードを理解し、プロのミュージシャンの演奏をひたすら聞き、コピーして真似て演奏して自分の「Jazz Language」を増やし、このアドリブソロに果敢に挑戦する強者が出てきたのです。まだまだスタート地点に立ったばかりではありますが、そんな彼らの思いが音から伝わったのか、ダニー先生はアドリブソロについて多くのコメントを残してくださいました。そして、頭の上にはてなをたくさん浮かばせながらも、手だけは動かし続けてなんとか食らいつこうとする部員生徒の姿を、私はほくほくした気持ちで見守っていました。
2日目 スチューデント・フェスティバル
前日からの情報量が多すぎて、（実は1日目夜にダニー先生を始めとする世界で活躍するジャズプレイヤーの方々のライブにご招待いただいたのです。これが、すごかった。終演後、顧問もしばらく浸っていたくらい、心をどこか遠くに飛ばされる貴重な時間でした。部員みんなが「・・なんじゃ、こりゃぁぁぁ」状態だったと思います。）理解は追いつかないけど、なんとか今日の演奏が今までの一番になるように、という姿勢が表れた演奏ができたように思います。何より、本当に楽しそうでした。自分たちの演奏を楽しむことはもちろん、他団体の演奏にも前傾姿勢でのめり込み、歓声を送り、必要以上に妬んだり落ち込んだりせずに心からの賞賛と共に拍手を送る姿には感心させられました。「やべぇ」「まじか」「かっこいい」「くぅぅぅ」彼らの感想は完全に語彙力を失っていましたが、何かを受け取ったことは確実です。
