毎日の礼拝

毎日のお話

2025/09/17

二瓶 渚(教員)

【聖書:ペトロの手紙一 4章 10節】

「あなたがたはそれぞれ、賜物を授かっているのですから、神のさまざまな恵みの善い管理者として、その賜物を生かして互いに仕えなさい。」

 

 

 この夏休み、副顧問を務めている美術部の合宿に参加した。黙々と、外では大雨が降り続く中、敬和の静かな美術室で、自分が制作したいものをどう表現したらよいか、悩みながら真剣な表情で制作に取り組む美術部員たちに、部員たちが作り出す空気感に圧倒された。道具の使い方や画材のことすらわからない美術という新しい世界との出会いは、「神様からの素敵な恵み」とふと感じるものだった。

 神様の恵みは、キリスト教でいう神様から与えられたもの=賜物という意味につながる。その人がもっている才能や能力、個性なども賜物というが、自分が置かれた場所や環境、与えられた時間も神様からのかけがえのない賜物であることに気が付いた。

 この夏出会った、新しい美術という世界と、美術部の合宿に参加して感じた素敵なひと時の時間を私もまた神様からの賜物として生かして歩んでいきたい。