毎日の礼拝

毎日のお話

2025/06/11

澤野 恩(保健体育科)

【聖書:ローマ信徒への手紙 5章 3-4節】

「そればかりでなく、苦難をも誇りとします。わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。」

 

 

 「忍耐・練達・希望」私が青春時代を過ごした柔道場に掲げられていた聖句である。本来そこには神棚があるが、そうではなく聖句であった。それが高校選びの決め手となった。

 日本人的な解釈をすれば、忍耐をすれば希望が見いだされるととらわれがちだが、聖書は希望があるからこそ忍耐できると伝えているように思う。そしてその根拠に信仰という「練達」がある。

 フェスティバルを目の前にしているが、これまでの歩みの中でいろんなことがあっただろう。多くのことに耐えてきたのかもしれない。しかし、自身の成長と仲間の力それらが練達となり、本番という希望を目の前にしている。

 これからの人生も多くの辛さに向き合うことになるだろう。しかしそこに希望を一滴たらせば、その辛さは深みを増して、人としての成長がなされるはずである。