自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2025/06/02
5月30日(金)2限、2年生鳥海クラスの労作です。
季節は巡り、物事は繰り返される。1年の時が過ぎ、再びサツマイモの苗を植える時が来た。昨年と同じ鍬を使って畝を整え、昨年と同じバトンで穴を掘り、昨年と同じようにサツマイモの苗を植え、水を遣る。全て同じ手順。しかし、この苗植えは去年と同じであり、同時に去年と全く違う。
私たちの細胞は入れかわり、経験は蓄積され、記憶は受け継がれ、一年分の労作の日々が私たちのDNAに刻まれた。私たちは一年前よりも少し年を取り、彼らは一歩大人に近づいた。労作に向き合う姿勢、鍬の使い方、苗の植え方、作業の効率化、全てにおいて昨年よりもずっと洗練され、そして土と親しくなった。そして鳥海クラスの新しい仲間との共同作業。同じ経験を共有し、一つの目標を目指すことで無数の声なき対話が生まれ、それが集団を少しずつ強めていく。クラスの熟成はまだまだ先だが、多くの水と光を注ぎ、共に育っていければと願う。
私からクラスに願うことはただ一つ。どうか忘れずに水をサツマイモに遣ってください。立ったままミイラ化する苗を、もう見たくはないので。