毎日の礼拝

校長のお話

2025/04/21

小田中 肇(校長)

【聖書:マルコによる福音書 1章 9~11節】

そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けられた。水の中から上がるとすぐ、天が裂けて、霊が鳩のようにご自分に下って来るのを、御覧になった。すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。

 

 

 「初心、忘るべからず」という、言葉を聞いたことがあるでしょうか。何事も、それを始めたときの心を忘れてはいけない、という意味です。室町時代に日本の伝統芸能の「能」を完成させた、世阿弥という人が「能」を学ぶための稽古の心得として、述べた言葉といわれます。稽古を長年、続けていると、マンネリ化し、始めた頃の、純粋な思い、初心を忘れてしまう。だから、常に初心に立ち返って、日々の稽古に励むことが大事だと言うのです。

 私たちもこの1年、初心を忘れることなく、学校生活に取り組むものでありたいと願います。