自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2025/04/14
【聖書:創世記 1章 31節a】
「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。」
敬和の敷地に桜が咲きました。桜といえばお花見、お花見文化が気になりましたので、少し調べてみました。どうやら奈良時代まで遡るようですが、当時は梅が人気で、平安時代になってから桜の方に人気が出てきたようです。平安時代の和歌集「古今和歌集」においても、桜を詠んだ歌が多くあるとのこと。天皇や貴族、武士など、上流階級の間では定番となっていたお花見ですが、農民たちの間では古くから桜の開花を農作業開始の時期の目安としたり、桜の咲く時期や花の向きで豊作・凶作を占ったりなど、豊作祈願の神事として桜を見てきたようです。江戸時代になると、都市部に住む町民が増加し、庶民文化も豊かになり、その中で酒盛りとしての花見も広がっていったようです。
四季のはっきりした日本、特に春はいのちを豊かに感じられる季節です。春に限らず日本のこのような気候、そして自然が、そこで生活する人たちの精神的な部分に大きく影響を与えてきたことでしょう。自然と向き合い、自然を感じ、表現する、そして自然との調和や対話を大事にする、このような生き方が、自然に対する日本独特の文化や精神性を作り上げていったのではないかと思います。
自然豊かな場所にある敬和学園、ぜひ自然に目を向け、向き合ってみませんか。お花見も、「花より団子」も悪くはないですが、花をはじめとした自然と向き合い、自然を愛でてみませんか。労作授業や外で行う活動の中で、新鮮な空気を吸い、花や緑を愛で、いのちを感じる、そのような中で、癒しや精神的な豊かさを味わえることでしょう。大げさに言えば本来もつべき人間性の回復につながるのかもしれません。