自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2024/11/27NEW!
【聖書:創世記 11章 5-9節】
主は降って来て、人の子らが建てた、塔のあるこの町を見て、言われた。「彼らは一つの民で、皆一つの言葉を話しているから、このようなことをし始めたのだ。これでは、彼らが何を企てても、妨げることはできない。々は降って行って、直ちに彼らの言葉を混乱させ、互いの言葉が聞き分けられぬようにしてしまおう。」主は彼らをそこから全地に散らされたので、彼らはこの町の建設をやめた。こういうわけで、この町の名はバベルと呼ばれた。主がそこで全地の言葉を混乱(バラル)させ、また、主がそこから彼らを全地に散らされたからである。
バングラデシュとビルマに住むおよそ2,200人暮らしているムロ族が話す言語、ムロ語は消滅危機言語に指定されている。2022年、ムロ語で書かれた初めての文法書が販売され、言語の保護と継承に大いに役立つと喜ばれた。言語とは単なるコミュニケーションツールではなく、人間が人間である証明だ。言語がある故に人は思考し、独自の文化が独自の言語を生む。よって世界共通語は存在しえない。文化が独自の言語を創る、ということを考えると、敬和にも、敬和独自の環境から生まれた敬和語がある。赤道(あかみち)、寮の「チェック」、賛美歌発表会。一方で現在使われなくなった敬和語もいくつもある。ランチダッシュ、フェスティヴァル(現在はフェスティバル)などなど。
言葉は時代によって変化し、そこに生きる人々の文化によって新しくなる。敬和語の中を生き、敬和語を話すことで敬和族となり、そして新たな敬和語を生み出すことによって、敬和学園を新しくしている。同時に今現在使っている敬和語はこれまで敬和の先輩方が作り上げ、保護して繋げてきたものであり、そこに敬意を払うべきだ。過去へのリスペクトと今を一生懸命生きること、是非両立して欲しい。そして一時的な流行ではなく、普遍的な新たな敬和語が生まれることも期待している。いつかムロ語の文法本が出たように、敬和語を集めた用語集が出来たら、というのが私のささやかな夢でもある。