敬和の学園生活

日常の風景

2024/11/20

「図書委員会 TEA TIME」2024.11.15

 11月15日(金)の放課後、図書館にて図書委員会主催の「TEA TIME」が行われ、中山先生をゲストにお迎えし、先生が心の支えにしているというお話を二つ紹介していただきました。

 まず一つ目は、イソップ物語の「北風と太陽」です。 旅人は北風にはコートをきつく閉じてしまいましたが、太陽の下ではコートを脱ぎました。冷たい北風よりも、あたたかな太陽が勝ったというお話です。

 このお話から、人を無理に変えることはできず、穏やかで大きな存在となっていたいと思わされる。自分が教師として生徒にとって良い存在となっているか考え立ち返るときに、このお話を思い返すとお話くださいました。

 

 もう一つのお話は「泣いた赤鬼」です。人間と友達になりたいと願う赤鬼は、青鬼が人間の前で暴れたところを助けることで人間の信頼を得ようとします。その後、赤鬼は悪者となった青鬼の残した手紙から、彼の心を知るというお話です。

 鬼と人間という相容れない存在にあって、青鬼は大きな犠牲を払わなければなりませんでした。教師と生徒の間も同じような関係と捉えることができます。利己的になっていないか考えることも必要とお話くださいました。

 また、青鬼は手紙だけ残して、何も語らない美学を貫きました。中山先生は理想としてこのような生き方をかっこいいと感じるそうです。この物語は、それぞれの立場とその見方によって何が起こっているのか分かりにくい面がある。しかし、実は自分が知りえている範囲は少ないものだ。そう考えると、今のこのつらい出来事は理不尽としかいいようのないことだと思っても、もしかしたらこの苦しみが後の幸せにつながっているのかもしれないと考えることができると話されました。 

 

 最後に、中山先生がこれら二つのお話を心の支えにしているように、皆さんにも礎になるお話や聖書箇所を持ち、それらを原動力に敬和生活を送ってほしいとエールを送ってくださいました。

 中山先生、参加者の皆さん、ありがとうございました。

 

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