自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2024/11/14
11月13日(水)2限、2年生浅間クラスの労作です。
週に一度、水曜日の2時間目。担任としてはこの時間に何をするのか?悩むときもある。しかし、ずいぶん前から、この日に玉ねぎの苗植えをする予定を立てていた。しかも今日は収穫したサツマイモを厨房にお願いしてオーブンで焼いてもらう日だ。労作に何をするのか?不安よりも楽しみな日である。
11月半ばを迎えようとしているのに、暖かく気持ちのいい日差しに恵まれる。労作日和だ。今日の作業のメインは玉ねぎの苗植え。労作着を忘れてしまった数名の生徒に、畑作業は不衛生であるため、おイモ洗いをお願いした。しばらく前に取り分けた浅間クラスのイモを洗う作業だ。地味な作業だが喜んで取り組んでくれた。
そしてメインの玉ねぎ植えに向かう。すでにその作業は始められていた。黙々と、奇麗に整列された穴に苗を入れていく。これもまた地味な作業だ。初めて10分もすれば飽きてしまう。当然だろう。それでも用意された苗をすべて植えることができた。予想以上に多い苗の数。用意されていた畑に植えきることができず、他のクラス畑にも付け足す。不思議なもので、用意されていたところで作業するよりも、他のところに植える作業は楽しいようだ。何とか時間内に終わらせることができた。
そして、おイモ洗いに向かう。なんと、その作業はまだ続けられていた。洗い終えたおイモの量を見て驚いた。取り分けておいた倍近くのおイモがきれいにされていた。この量をいったいどうやって食するのだ?確かに担任である私は大食いであることは否定しないが、この量は多すぎる。
案の定、オーブンで焼いてくださった厨房の方々も、その量に驚いた。そして当然、クラスにもっていっても食べきれるわけがない。しかも、4時間目のホームルームの時間だ。ランチを食べた直後。小さなおイモひとつでおなかはいっぱい。さあ、余ったこれらをどうする?クラスの評議委員の彼が、ひとつずつ新聞紙に包む。それを段ボールに入れ、出発。出会う生徒におイモを勧める。どこから聞きつけたのか、我がクラスに学年を問わず生徒がやってくる。「焼き芋ください。」結果、大量にあったおイモは完売。多くの人に分かち合い、喜んでもらえたこの達成感はたまらなくうれしいものであった。