毎日の礼拝

毎日のお話

2024/11/06

澤野 恩(保健体育科)

【聖書:マタイによる福音書 22章 37~39節】

イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』

 

 今年行われたパリオリンピックの柔道で、疑惑の判定が取りざたされた。疑惑であったかもしれないが、柔道を専門競技として行ってきた私は、報道とは違い、仕方のない判定であったと思う。そもそも柔道は柔術という古武術から来た競技である。本来、武道は「門外不出」であったり、その道を極めんとして自らを鍛錬し、自らの強さを求め、内側のものである。しかし柔道はそうでない。世界に普及させるため、外側に目を向けた。世界中に指導者を派遣し、柔道着を送るなどの運動をしてきた。そして現在、世界柔道連盟に加入する国は、国連193か国を上回る204か国に上っている。柔道には「自他共栄」という言葉がある。自分と他者が共に栄えるという意味だ。それは敬和の隣人愛に通ずるものがある。内側だけに目を向けるのではなく、外側に目を向ける理念は「自他共栄」から来てる。

 現在の敬和生はまだ、自分たちの気の合う仲間の関係の中に在る関係にある。気の合う仲間だけでなく、外にも目を向けてほしい。そしてその違いを認め、さらにはリスペクトすることができたなら、武道である柔道が世界中で行われるという変化の様に、人としての幅が広がると私は信じる。