自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2024/10/22
10月21日(月)大雪クラスの労作の様子です。
10月も中旬を過ぎ、徐々に敬和学園高校の周りの木々も色づき始め、秋の深まりを感じる時期となりました。この日は秋の温かい日差しの中での労作となりました。
数年前まで活動していたアーチェリー部が使用していたアーチェリーレンジ。人の手がなかなか加えられない状況になったため、ニセアカシアに侵食されつつありました。3mを越え立派にそびえたつ樹木にまで成長していました。誰かが意図して植えたわけでもなく、水をあげたわけでも肥料を与えたわけでも手を加えたわけでもないにも関わらず、勝手に育ってこれだけの大きさになるのには驚かされます。
ただこのままでは、グラウンドまで侵食される可能性があるため、駆除が必要です。根こそぎ除去しなければまた萌芽するため、根の除去もします。
この根がメリメリと地面からはがれる感覚が気持ちいいのですが、想像を超える根の太さと強さでなかなか抜けません。ふだん労作にあまり乗り気ではない生徒もいつもの「草」ではなく「木」を抜くとなると俄然やる気が出た模様で必死の形相で作業に没頭していました。「大きなカブ」のごとく18歳の男子諸君が連なり根を引っ張る姿はほほえましいものでもありました。かたやいつも通り黙々と作業を行う生徒もより集中して見えました。おかげさまで、抜けなかった根も抜け、かなりさっぱりしました。
木を切るという作業を伝えただけでしたが、特に指示はせずとも作業を拡張させ、自分たちなりに考えて工夫もする、そんな姿が見られました。
意図せずとも木も人も勝手に育つものだなと、考えさせられる時間となりました。