毎日の礼拝

毎日のお話

2024/09/03

堀越 俊継(保健体育科)

【聖書:コリントの信徒への手紙一 10章 13節】

「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられなかったものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」

 

 

アメリカ・ニューヨーク州立病院の壁に書かれている有名な詩。

『大きな事を成し遂げたいから力を与えてほしいと神に求めたのに、謙遜を学ぶようにと弱さを授かった。

より偉大なことをしたいと健康を求めたのに、より良きことができるようにと病弱をあたえられた。

幸せになりたいと富を求めたのに、賢明であるようにと貧困を授かった。 


世の人々の賞賛を得たいと成功を求めたのに、傲慢にならないようにと失敗を与えられた。

人生を享受したいとあらゆるものを求めたが、全てのことを喜べるようにと命を与えられた。


私が求めたものは何ひとつ得ることはできなかったが、私の願いはすべてかなえられた。 私は、この世のだれよりも、豊かに祝福されたのだ。』

 

 

 思い通りにならず、計画通りにいかなかった時に考えたこと、そこからの自分の行動、そこに関わった人たちとの経験が、今の自分が大切にしているものを作り上げていたことに気が付きました。それは自分の世界観、価値観と言えるかもしれません。過去の辛い出来事は、今、私がこのように考えられるようになるために必要な出来事だったと、納得しています。

 神様が自分にどういう人生を用意しているかはわかりません。願いが、いつ、どういう形で叶えられるのか、それは予想も付きません。

 これからの人生で、試練が何度も何度も襲ってくるかもしれませんが、その時々に自分のやり方で、自分らしく試練を受け入れて行けるように、自分という存在を大切にし、自分に関わる人を大切にして、今日という一日を過ごしてほしいと思います。