毎日の礼拝

毎日のお話

2024/05/29

Hさん(55回生)

【聖書: コリントの信徒への手紙二 8章11-12節】

「だから、今それをやり遂げなさい。進んで実行しようと思ったとおりに、自分が持っているものでやり遂げることです。進んで行う気持があれば、持たないものではなく、持っているものに応じて、神に受け入れられるのです。」

 

 

 私が、フェスティバル本部長に立候補したのは、昨年と一昨年の本部長を見て強いあこがれを持ったからです。私は、2人と同じ寮で生活していたので、テキパキと仕事をこなすかっこよく、面白い先輩方の姿をたくさん目に焼き付けてきました。笑顔だけではなく、夜遅くまで仕事している姿も、辛そうな表情も、泣いている姿もたくさん見ました。それでも弱音を吐かず、常に先を見続けている先輩を見て、私もこんな風になりたいと心から思いました。春休み前、本部長を決めるとき本部のみんなは快く私を受け入れてくれました。初めの頃、先輩のようにうまくフェスティバルを運営できるのか、楽しいと思ってもらえるフェスティバルが作れるのか常に先のことばかり考え、目の前のことに集中できていませんでした。でも、初めての顔合わせで、自己紹介をした時、みんなが「できることは何でもします!」、「なんでも言ってください!」、「頑張りたいです!」と言ってくれました。その時、私は、こんなに一緒に頑張れる心強い仲間がいることに気づきました。春休みに入り、3年生は毎週連絡を取り合い意見交換を行いました。忙しい中でもたくさん考えて意見をまとめてくれたみんなには感謝しかありません。春休みが終わり、始業日から本部のミーティングは始まりました。どんなフェスティバルにしていきたいか、テーマはどうするかを何度も話し合い、決まったのが、「桜梅桃李」です。この言葉には、「他人と比べることなく自分自身を磨くことが大切だ」という意味があります。私たち本部が話し合った内容にも「1人1人が主人公になれるようなフェスティバルにしたい」という気持ちが強くありました。この2つを合わせると個性を尊重してくれる敬和と似ているなと感じました。テーマが決まり活動を開始するとすることはたくさんありました。私にとって最初の大きな壁は、減点を伝えることでした。ものすごく緊張するし、つらいし悲しくて初めて減点を伝えに行った帰りは、一人で泣いてしまうくらいでした。こんなことで落ち込んでいたらやっていけないと分かっていたのに、すぐに感情に左右される自分に自己嫌悪感をも抱きました。それでもめげずに頑張っている連合のみんなを見てたくさん勇気をもらい、立ち直ることができました。この期間で私が戦った相手は自分自身でした。毎日「こんな本部長についていきたくないだろうな」とか「どうしたら本部みんながまとまるんだろう」とかたくさん悩んで考えました。自分の弱さがたくさん出た期間だったと思います。弱っている自分を見せたくなくて強がっていた時もありました。その時、先輩たちの姿を思い出してみました。昨年と一昨年のフェスは、テーマも雰囲気も生徒たちもみんな違っていました。私は先輩たちと同じことをしなければという思いにとらわれていましたが、それは私の勝手な思い込みでした。違うことをして当たり前で、先輩たちの良かったところを受け継ぎながら、自分たちの良さを入れていくことが大切だということに気づいてからは、少し心が軽くなり、みんなとしっかり向き合えるようになりました。

 私は、この本部だけの活動にかかわらず、今までの生活の中でも自分のできないことばかりに目がいき、できることまで否定してしまっていました。でも、敬和の生活の中で、少しずつ挑戦することの楽しさや、達成感を覚え、今回は本部長という立場に挑戦しました。逃げることばかり選んできた私ですが、今では、自分から近づいてみたり向き合ったりできるようになりました。それは、まぎれもなく敬和で過ごした時間のおかげです。学校生活だけでなく寮生活を通して人との関わり方、知識を身につけてきました。そして周りには、たくさんの支えてくれる人がいました。少しでも暗い表情をしていると「大丈夫?」と心配してくれる人、落ち込んでいる自分にそっとお菓子やお手紙をくれる人、毎日顔を合わせると声をかけてくれる後輩も、何気ない会話でさえ笑いが止まらなかったり、愚痴を言いあったりそんな気を許せる相手が、周りにいること。自分は、幸せ者だと実感させられます。3年前、敬和に来る前の自分からは想像もできなかった自分がここにいます。何もかもあきらめていた自分に敬和での時間は、少しの自信と勇気と幸せをもたらせてくれました。フェス期間で悩んで苦しんでいた私が、たくさんのことに気づけたのは、しっかりと自分と向き合えたからだと思います。つらい出来事も辛いからやめるのではなく、そこから学ぶこと吸収できることはたくさんあります。本部長として本部のみんなと関われていること、仕事ができること、安心して活動ができる環境があることに感謝してフェスティバル当日まで頑張っていきたいと思います。私の次の目標は、私が私を好きになることです。これからの生活の中でのたくさんの経験と時間でまた新しい自分と出会い成長できること、卒業の時に私は私が好きだと自信を持って言えるようになりたいです。