自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2023/11/02
ごはん（ふりかけ）・サバ塩焼・ひじき煮・お米団子汁・牛乳・ぶどうゼリー
2年前、私と同時期に寮を去った、当時「よく食べる女の先生」と寮生たちから呼ばれていた方から連絡があった。一応彼女には、このやり取りをどこかで取り上げるからと、了解は得ている。
彼女は、時々敬和のホームページを見ているらしいのだが、久しぶりにランチレポートが更新されていることに気が付いて、それに対するレスポンスだ。誰がこのレポートを書いているのかはイニシャルしか記載されていないので、誰が書いているのかわからないはずなのだが、内容ですぐにわかったそうだ。まあそりゃそうだろう。
彼女曰く、ランチレポートで、自分がよく食べて、よく動くことをアピールしているだけだと……。何とも痛いところを突いてきた。しかし私は強くそれを否定した。それだけではない。もう一つある「痛風」だ。
痛風であること、よく動くこと、よく食べること。この3つの話題は、当事者同士ではとにかくよく盛り上がる。現に、体育科によく来る業者の方が足を引きずっていて、それが痛風だと知らされた時、私は彼と心を通わせた仲間になれる気がした。ジムに行き、トレーニングをしているときに話しかけられた時、見知らぬ人でもその人との会話はコミショーの私でも弾む。今回連絡してきた彼女と、寮務教師として一緒に働いていた時、食べ物以外で話したことは一体何があっただろうか？彼女は食べ物の話しかしていない気がする。
という事で、どうしてもこのレポートもその3点がネタになってしまうことが多くなる。そんなときは一生懸命ネタを抽出しているのだと、温かく見守ってほしい。
さて、今日のランチである。今日のメニューは思いっきり和食である。サバの塩焼きにひじきと、団子汁。ここまで和食なのはなかなか家庭では出せないのではないだろうか？男の料理しかできない私には不可能だ。特に、ひじきの煮物を作ることはできない。スマホを手に取れば、何とかなるのかもしれないが、そもそもひじきを使った料理を作る気力はわかない。ちなみに昨日は「アジのなめろう」を作った。内野駅近くの小さなスーパーにおいてある魚は他に比べると間違いなく、安くて新鮮だ。おすすめである。
話がそれてしまったが、今日のメニューで注目したいのはサバの塩焼きだ。サバの塩焼きは定食屋で頼むと、魚臭さが鼻につき、後悔する定番メニューだ。おそらく冷凍されたサバを使用しているはずであるが、冷凍したサバを調理するとなおさらその魚臭さが気になる。なのに、ここで出てくるサバにはその臭みは全くない。いくら食べてもそれは変わりない。いったいどんなマジックを使っているのか？料理をしない生徒たちは、そんなことも気にせずに当たり前に食べている。その、当たり前のありがたさに、今日も私は心を打たれる。(S.M)
