毎日の礼拝

毎日のお話

2023/10/12

岩原 寅太郎(寮長)

【聖書:マタイによる福音書 6章 34節】

 

 今年の「ノーベル生理学・医学賞」は、新型コロナウイルスのワクチン開発で大きな貢献を果たしたカタリン・カリコ博士とドリュー・ワイスマン博士に贈られた。

 カリコ博士はこれまで苦悩の連続であった。祖国ハンガリーから移民として米国に渡るも、大学での研究は一向に評価されず、研究費はしばしば削られ、降格の憂き目にも遭ってきた。

 しかし、自身を見舞う不遇な状況に一切愚痴をこぼすことなく、「自分の研究は必ず誰かの何かの役に立つはずだ」と信じ、コツコツと地道に研究を続けた。その結果、短期間の内にワクチン開発を成し遂げ、多くの人の命を救うことができた。

 カリコ博士の考え方の根底には、人智を超えた存在に対する謙遜、これがあるのではないだろうか。私たちも、自分を信じ、神様に対してへりくだりながら、日々を誠実に丁寧に歩むものでありたい。