毎日の礼拝

毎日のお話

2023/05/11

與那城 初穂(聖書科)

【聖書:コヘレトの言葉 4章 4節】

 3年前に亡くなった尊敬する先輩が高校3年生の時に書いた卒業文集の文章には、「その他大勢」からの脱却を試み、考えていった結果、「その他大勢」という価値観にとらわれるのではなく、「私が私である」ことが大切だと思えるようになったことが記されていました。西村宏堂さんは、著書『正々堂々』の中で、自分の好きな自分で生きていくためには、自分に自信を持つことが必要、ただ、自信というのは、他の人より秀でていることではなく、「自分がどんな人間なのかを知っていること」だといいます。他者と比べないということは、不可能に近いかもしれません。しかし、相手より上だ下だということに振り回されるよりも、「私」をもっと知って、受け止めていくことを自信にしていきたい。そうすれば、もっと生きやすくなるのではないでしょうか。