毎日の礼拝

毎日のお話

2023/04/19

鈴木 明香(国語科)

【聖書:ローマの信徒への手紙 8章 18節】

「読解力」はすべての学びの基盤であるとよく耳にします。敬和は、「正解にいかに早くたどり着くか」に重きを置く学びよりも、答えがないからこそじっくり悩み、考える学びを大切にします。フェスティバルも大切な成長の機会、学びの場です。人の話を聞き、理解することにも読解力が必要ですし、自分の頭の中を読み解くにも読解力が必要です。ただ感情的にキレたり泣いたりするのではなく、考えていること、感じていることを言語化することで初めて人との共有が可能になるということ。他者の話を聞き、相手がどういう根拠で何を言っているのか、理解すること。人に伝える際、どの情報をどの順番で話すのが一番伝わるのかを頭の中で組み立てること。同じ場面に居合わせたそれぞれの人物の心情を想像してみること……そんなフェスティバルを作り上げるうえで欠かせない力、ひいては社会に出て必要とされる力こそ、敬和での授業や行事で養われていくと思います。やることが多くて大変だからこそ、授業を頑張る。礼拝をしっかり守る。しっかり学ぶ。それが忙しい皆さんの手助けとなる一つの道であると信じています。