のぞみ寮通信

みぎわ館

2023/03/09

みぎわ通信(64号)(卒業特集号④-旅立ちの日に)

聖句

あなたの出で立つのも帰るのも 主が見守ってくださるように。

今も、そしてとこしえに。

(詩編 121編 8節)

 

 

いってらっしゃい!!(卒業特集号④-旅立ちの日に)

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 3年生を送り出し1週間が経ちました。3年間の日々を振り返り、ひと時しんみりと思い過ごしています。

 味わい深い3年間を一人ひとりが過ごしたと実感していることを、あなたたちが示してくれています。

 特別な3年間でした。今なお続いている感染対策の中での生活ですが、私たちが過ごしたこの3年の月日は、これからの時代に語り継がれていくスペシャルな時間。感染対策のために、思い通りにならない中にあっても、私たちは出会い、人と人と関わることでしか感じることが出来ないぬくもりを、感じながら共に歩んできました。

 自分の心の向きや考え方を、「ありがたいことだな」「感謝だな」と意識しながら、希望ととらえ、生き方を変えてみるだけ、見える景色、幸せ度は違ってくることも知ってきました。失敗しながら、許されて、支えられて、大切にされてここで共に過ごしてきました。

 

 

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~旅立つあなたたちへ~

 

 みぎわっ子だけれども、みです。人にまれた3年間。先輩に、後輩にたくさんの出会いに励まされた。小さい世界から飛び込んだ敬和。温度差や距離感に悩んだ時もあったけれど、いつもどんな時も助けてくれて、見放さないでいてくれた。幸せすぎたみの時間。

 自分のことも、周りのこともせなかった中学時代。苦しかった。3年間、他者から、され続けた日々だった。見える景色が変わってきた。気持ちが軽くなった。心から笑えるようになった。生活が楽しくなった。

 一歩踏み出したかった。でもその一歩を踏み出す勇気をなかなか持てなかった。なだった心が少しずつ少しずつほぐれていったのも、頑張ることが出来たのも、いつも変わらずに側にいてくれたみぎわ館のみんなの存在があったから。

 他者のえに触れ、寄り添うことの中で、他者を思い、え続けて生きていく!私の生き方の土台がこの3年間で築かれた。

 百聞は一に如かず。自分自身がどっぷりと過ごした敬和の時間。共に過ごした寮生活では、周りと比べて自信をなくしそうになったこともあったけれど、一人ひとりの賜物を、刺激を受けながらる事が出来た。一人ひとりが、楽しい世界感を実感しているのは、歩み続けた証です。

 敬和のことは、知っていたはず。けれど私が過ごす敬和は、私にしか味わえない3年間。知から始まった敬和の生活で、自分自身の未熟さに出会った。思い描いていた敬和生活でないことに不満な気持ちを持ったこともあったけど、自分自身と格闘しながらもがいて、もがき続けて、前に進む決心をした。楽しいことの前には、いつも苦しい壁。熟な自分だからこそ、他者に頼ることも知った。知らない世界へ足を運ぶことが出来た。笑顔も、涙も、失敗も、どれも大きな宝物です。

 あふれた3年間。みんなのが、大切にされることが、受け入れきれず逃げ出しそうになった時もあったけれど、家族以外のビッグなをみんなに教えてもらった。逃げださずにいてよかった。

 3年間の時は、どれもしっかりと自分自身の宝の時間。この3年間のは、これから歩むための目印です。3年間のは、困ったときに食べられるこれからの大切な食料()です。

 出会えたことに謝の想いでいっぱいです。家族同然のつながりに戸惑い、悩み続けた日々。逃げ出すことばかりを考えていた。けれど、どんな時も私の居場所はみんなの中にあった。心からありがとう。

 あなたたちと出会えたこと。共に過ごせた時間は、出来事一つひとつが大きなびです。

 これからの新しい道も“ちむどんどん”で“自分で食べて、自分で味わえ”!!の人生を歩み続けてほしいと願っています。心からありがとう!!いってらっしゃい!

 今日が始まりの日。新しい場所での豊かな歩みを敬和からお祈りしています。(小菅)

 

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※ “”は、3年間を振り返り、それぞれが選んだ一文字です。