毎日の礼拝

毎日のお話

2023/02/14

村田 茜(英語科)

コリントの信徒への手紙一 15章41節

 11月、高校生ぶりに熱が出て、しんどい数日間を過ごしました。そして1月末の大寒波では、備えが足りず水道管が凍結し、家の水が止まりました。どちらの経験も「当たり前」がどれだけ貴重か、そしてその「当たり前」の存在に私たちはそれを失って初めて気がつくということを、身をもって感じさせられる経験でした。生きていく中で、全てが、何もかもが自分の思い通りにいくことはないでしょう。それでも、起きている事は同じでも、どう捉えるか、そこに輝きを見出す感覚を持っているか、は大きな変化を作ると思います。体調を崩した時には、外出できない私を心配して、多くの人が励ましの言葉や食料を運んでくれました。歩いて近所に水を買いに行った時には、野菜の直売所があるのを見つけました。一見、不幸せなことの連続に見えるが、その中にも嬉しくなる恵みがありました。神さまが造られたこの世に無駄なものがないのなら、私たち一人ひとりに、そして日々の生活の中で起きる出来事、存在の中にも輝くものが必ずあるのだと思います。その輝きを見出す感覚や目を持って、それを磨きながら生きていけたらと願います。