毎日の礼拝

毎日のお話

2023/02/08

佐柄 静香(養護教諭)

哀歌 3章 22節

雪山で遭難する人のニュースを見聞きするとき、これまでの私はただただ理解し難いと思っていました。

危険だということがわかっていて、なぜよい季節まで待てないものかと、不思議でしかたなかったのです。

それがこの度、尊敬する恩師の訃報に触れ、認識をあらためる機会を得ました。記憶にある恩師は、聡明でエネルギーに満ちて、人望があり、同業の先輩としても実に立派な方でした。おそらく大自然は、私が思う以上に人を魅了し、また私が想像する以上に油断ならないものなのでしょう。なにも無鉄砲で己を過信した人ばかりが遭難するわけではない、ということを、覚えておかねばなりません。

自分の考えと違うからといって、理解しようとしないのはよくない、ということを、最後に先生から学んだように思います。