自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2023/02/09
「神様、世界では争いと分断で悲しんでいる人がいます。大望館のようにみんなが仲良く、平和に暮らせる世界にしてください。」S・Y君(3年)がラストメッセージのあとに、このようなお祈りをしてくれました。彼のお祈りに胸が熱くなりました。
毎年1月の各館礼拝は3年生がお話を担当します。敬和生活で最後のお話になるので“ラストメッセージ”と呼ばれています。ラストメッセージでは、自分の人生や敬和生活3年間の歩みを振り返り、仲間への感謝の想いや後輩を励ます言葉、自分自身の成長と変化を語ります。そこで語られる言葉は、歩んできた敬和生活そのものを表します。
53回生の入学・入寮は新型コロナウイルスの出現により先延ばしになりました。家族から離れて寮生活を送ることを決断した、それだけでも大きな不安があったと思います。それに加えて全国へ感染が拡がっていく不安の中で、敬和生活が始まりました。あの日から3年間を仲間と共に歩んできたからこそ、そこで語られる言葉は説得力があり、私たちの心に強く響きます。ひとり一人の敬和生活は毎日同じことの繰り返しではありません。楽しいことばかりではなく悩んできたこともあります。悲しむ仲間に寄り添い、自分と向き合い悩んだ分だけ成長してきました。ラストメッセージを聴きながらひとり一人の成長を感じる、この瞬間が私は大好きです。
現在、大望館では礼拝カード(お話を聴いて感想を書くカード)を書き終えたあと、各学年ひとりずつ発表する機会があります。その機会が後輩から先輩へ感謝を伝える、とても素晴らしい時間となりました。さらに、お話を担当した仲間へ礼拝カードを直接渡す時間もありました。その光景を見て、S・Y君(3年)のお祈りの言葉である「大望館のようにみんなが仲良く、平和に暮らせる世界」を思い出しました。ひとりでも多く「神を敬い、隣人を愛し、平和を作り出せる人」を現代社会・世界へ送り出したいと強く願っています。ラストメッセージ、本当に感動しました!