労作日記

被災支援活動

2011/06/08

2011年度フェスティヴァル 原案作成までの歩み(2)

4.13 WED ~ 4.19 TUE 生徒会・本部長で原案作成
フェスティヴァルは生徒主体の行事。オリデーの3年生の話し合いを受けて、生徒会メンバーとフェスティヴァル本部長が、今年のフェスティヴァルをどのように行うのか、その枠組みとなる原案を作成することとなった。連日遅くまで残り、熱い議論が交わされた。

■テーマ
まず、今年のフェスティヴァルのテーマを決めてから、細かい枠組みを考えていく流れとなった。様々なアイディアが出される中、テーマは『つながる』となった。震災という状況の中で、人と人とのつながりこそ大切にされるべきという想いから生まれたものだ。フェスティヴァルを通して、クラスでつながる、学年を超えてつながる、被災された方々と思いをつなげる、そのような願いが込められている。

■基本方針(生徒総会資料より)
大きな変更は加えず、ほぼ昨年並みのフェスティヴァルを行う。フェスティヴァルは単なるお楽しみ会、お祭りではなく、その準備期間を通してわたしたち生徒は大きな成長を遂げるのだと信じている。震災があったから授業をしないということがないように、自粛する性質のものではない。また、この状況にあってわたしたちが明るく元気にフェスティヴァルを実施することが、社会にとっても大きな希望となるはずである。更に、被災された保護者の中にも、このフェスティヴァルを楽しみにされている方もいる。そうした意味で、むしろ全力でフェスティヴァルに取り組みたい。

ただし、この同じ時代の中に今も苦しみの中に生きる人々がおられるという重い事実を忘れることはできない。学園の自己満足のようなフェスティヴァルではなく、思いは社会に向かって開かれたフェスティヴァルでありたい。被災された方に私たちの思いを届けられるような取り組みが必要だと考える。

■今年の新たな取り組み
・衣装はほぼ例年通り。連合Tシャツを2日間、全員が着る。
・連合費12万円を11万円とし、1万円を被災支援のための献金とする。
・2日目にグラウンドに設置していたスタンドをやめ、かかる費用を献金する。
・照明機材を外部からは借用せずに、校内の設備を使用する。
・フェスティヴァル当日、献金箱を設置して呼び掛けを行う。
・被災された方たちとつながるようなプログラムを当日行う(歌や黙祷など)。

■減点・順位をどうするか
この話し合いの中で最大のポイントとなったのが、減点制度と順位について。震災以降、日本全体が助け合っていこうというムードの中で、勝つことを目標としたり、困っている連合を助けずに自分たちだけ減点とならないよう活動したりすることは『つながる』というテーマとは合わないのではないか、という意見が出された。減点なしでフェスティヴァルを行えるのは今年しかないだろうとの発言もあった。

しかし、順位(勝敗)を決めないとなると、各種目をどのように行えばよいのか分からず、また、勝つという目標があるからこそ練習に一層真剣味が増すという過去の経験から、順位は例年通りにつけることとなった。減点制度についても同様、各連合とも準備段階からルールをしっかり守ってフェアに活動してほしいという願いから、例年通り行うこととなった。