毎日の礼拝

毎日のお話

2022/06/15

Yさん(教育実習生)

申命記6章4~7節

 私は幼い頃、沖縄で暮らしていました。6月は私と弟の生まれた月ですが、母は「1945年6月なら生き延びられなかった」と言います。77年前の沖縄では非戦闘員を巻き込んだ悲惨な戦争が繰り広げられ、「泣き声で敵に居場所を知られる」という理由で子どもが殺されることもありました。3歳の私を連れた臨月の母は1945年ならば生き延びられなかったでしょう。また、沖縄に住んでいた時に大学に米軍ヘリが墜落したこともありました。平和とは呼べない現実が沖縄にはあります。旧約聖書では心を尽くして神を愛することを繰り返し聞くように教えられています。イエス・キリストもまた神を愛すること、隣人を愛することを教えました。しかし、旧約聖書は神を愛することを忘れてしまう人間の歴史を記録しています。大切なことほど、忘れやすいのです。フェスティバルが終わり、新たな日常が始まる今、改めて敬神愛人の精神に立ち返りましょう。大切なことを繰り返し聞き、想像し、実行しながら歩んでゆきましょう。