敬和の学園生活

日常の風景

2021/10/30

<授業訪問> 国語演習

 国語演習は3年生の選択科目で、週2時間授業があります。

 

 今日は「視点を変える」をテーマに、『赤ずきん』のコマ漫画を用いた授業を行いました。三人称で描かれた『赤ずきん』を、オオカミの視点で書き換えたらどんな物語になるか……オオカミからは何がどう見えているのか、逆に何が見えないのか……。

 

 生徒たちは手元のプリントや黒板に映し出されたコマ漫画を見ながら、「このコマは赤ずきんにしか見えないんじゃない?」「この場面、オオカミはこうしゃべっているんじゃない?」等意見を出し合いながら取り組んでいました。原稿用紙に書く際は「主語はなんて書けばいい?」「出だしはどう書き始める?」など相談しつつ書き始めるも、コツを掴んでからは1人で集中し、すらすらとペンを走らせていました。作品を書き終えたときの「終わった~」という満足そうな表情が何とも印象的な授業となりました。

 

 この単元を通じ、自分の視点からの見え方以外にも、別の見え方があるということを学びます。文章を書く国語の力だけに留まらず、「相手から見たらどう見えるのだろう」という視点を体得することが、他者とのより良い人間関係を築くことにつながると考えます。そんなコミュニケーション力も鍛えていきたいと思い、授業を行っています。