のぞみ寮通信

めぐみ館

2022/02/14

めぐみ館143号「もつべきものは仲間!」

 2年生Cさんの礼拝の話を紹介します。

 

「仲間を頼るという技」 2年 U.C

 私は最近、個人的にちょっと辛いことがありました。その出来事があってすぐの時は、すんなり受けとめられたつもりでした。でも、日がたつにつれて、どんどん心が濁っていく、そんな感じがしました。その出来事が起こる一か月前には予兆みたいなものはあったのですが、今忙しい仲間に、無駄な時間は割かせたくないと思い、一人で抱え込んでいました。

 しかし、ある日、積み重なっていた気持ちが爆発して、仲間がいる中で涙があふれてしまいました。みんなで集まっている中、端のほうへ行って一人で泣いていると、仲間が一人、近寄ってきました。その仲間は、私を慰めようと、ぬいぐるみを渡してくれました。その優しさが心の傷にしみて、もっと涙が溢れて止まりませんでした。そして一人、また一人と仲間が来てくれました。今度は鶴の折り紙を持ってきました。その時なぜ鶴の折り紙なのだろうと、ふと笑みがこぼれました。そこからどんどん元気が出てきて、涙は引っ込みました。仲間に「話聞くよ。何も言えないけど。」と言われ、悩んだ結果、仲間たちに話しました。話すまでにとても時間がかかりましたが、言えてよかったと今は思っています。

 私は敬和に来るまで、人に頼ったり自分からお願いしたりすることが苦手でした。申し訳ない、自分にはお願いする資格なんかないと、勝手に自分を責めていました。でも、人に頼ることで「今までの自分から何か変わることができる」ということを学んだ今、ちょこちょこその技を使っていこうと思います。 

 これからは、みんなに頼ることが増えるかもしれませんが、快く引き受けてくださると嬉しいです。最後に改めて思うのは、やっぱり持つべきものは友達や仲間だということです。なんだかんだいって私はみんなが大好きみたいです。これからもよりよいのぞみ寮めぐみ館をつくっていきましょう。

 

 お話を聞いて、心がほっこりしたのと同時に涙が溢れました。仲間と共にめぐみ館で過ごしながら、こんな素敵なことに気付き、そして味わいながら歩んでいることを知って、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。言葉であったり、何か行動であったり……。落ち込んでいる仲間に差し伸べる「優しさ」は人それぞれ。一人ひとりからのたくさんの優しさに触れたことで、「誰かを頼って良いんだ!」と実感できたCさん。この、ほんの小さな出来事一つも、Cさんにとっては、のぞみ寮でのかけがえのない「一瞬」になったことでしょう。こんな風に、小さいけれどもドラマティックな出来事が、寮生活ではたくさん起こっているのだ!と思うと、寮生活って本当にすごい!と思わされます。

 

 

 

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【めぐみっ子の日常♪】

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