自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2022/02/08
毎年1月、各館礼拝のお話は3年生が担当します。3年間最後のお話になるので“ラストメッセージ”と呼ばれています。3年間の歩みを振り返り、仲間への感謝の想いや後輩を励ます言葉、自分が経験した苦悩の日々や自分自身の成長と変化を語ってくれます。ラストメッセージで語られる言葉は、歩んできた敬和生活そのものを表します。
今年度、寮修了・卒業を控える52回生は少ない人数ですが、本当によく頑張って大望館をリードしてくれました。挨拶・時間・ルールの大切さを伝えてメリハリをつけてくれたことも、自習時間の過ごし方でお手本を見せてくれたことも、全員揃って朝食へ行くことを自宅学習期間に入るまで続けてくれたことも、「もっと後輩と関わりたいから」と3年生部屋ではなく縦割りの部屋を選んだこともありました。自分の背中で語ってくれる頼もしい3年生でした。その姿を見ているからこそ、ラストメッセージの言葉に後輩たちは励まされました。
また、今年度始まったメッセージカードは、ある時期から継続することが難しくなっていましたが、3年生へ感謝の想いを伝える絶好の機会であると感じ、再開することが出来ました。礼拝のお話を聴き、メッセージカードを書いている5分間で真剣な表情を見ることが出来ます。礼拝の時間を大切にすること、それが寮教育の土台を支えていると改めて感じます。ラストメッセージを語り、成長した3年生の姿と今もなお成長し続けている1•2年生の姿が嬉しくて仕方ありません。この喜びを日々感じることが出来るのは、寮務教師の特権です。これからも彼らと共に歩んでいきたいと思います。