敬和の学園生活

日常の風景

2021/07/20

2021平和学習会開催

 7月17日(土)、本校において英語特講主催の「2021平和学習会」が行われました。

 例年は8月に広島を実際に訪問する「ヒロシマ碑巡りの旅」を行うのですが、新型コロナウィルス感染の影響を鑑み、本年度も中止とすることになりました。そこで、本年度は広島訪問の代わりに、3年生選択科目の英語特講受講者を中心に「2021平和学習会」を企画し実施しました。今回の企画は、まず広島在住の2人の講師の先生とZOOMをつなぎ、講演をしていただきました。1人は被爆体験者の方で、当時の様子などを伺うとともに、広島・長崎の原爆について、そこから核の時代を生きる私たちに何ができるのかということについて、ご講演を頂きました。また、もう1人の講師からは、核兵器を背景とした現代社会の状況について、そこから考えられる世の中の見方や考え方についてのご講演を頂きました。大変興味深い講演となり、メモを取りながら真剣に拝聴し、疑問点などの質疑応答もしました。

 午後からは、アーカイブに収められている坪井直さんの被爆証言を聞きました。とても生々しいお話で、より一層原爆の被害や状況を知る機会となりました。

 今回は特別企画として、英語特講受講者で卒業生の敬和学園大学生と連絡を取り、敬和学園大学生にも参加をして頂きました。平和な社会を生み出すためには、「平和について考え、分かち合う」ことを継続しなければなりません。また、それぞれの立場や年齢の違いを超えて、それぞれの視点を理解しあい、共感しあい、分け合うことが必要です。今回は講演や被爆証言を聞いた後、いくつかのグループに分かれて「平和な世界を作るには…」というテーマで分団協議を行い、その後の全体会でそれぞれの意見を分かち合いました。そして、最終的にこの平和学習後すぐにでも平和を作るためにできることは何かを全体でシェアし、最後に本校で大切に育てた「被爆アオギリ2世の木」をバックに写真撮影を行い終了しました。

 1日をかけた2021平和学習会でしたが、大変実りの多きものとなりました。今後、さらに原爆を中心とする平和学習を深め、戦争や争いのない社会を実現するために学び続けていきたいと思います。

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