のぞみ寮通信

みぎわ館

2021/05/22

みぎわ通信(4号)「寮祭 後編」

 とうとう寮祭2日目、当日を迎えました。これまで準備してきたものを全館の生徒に披露します。みぎわ館は4館のなかでトップバッターということで、より一層、緊張していました。そんな後輩達を見て、何人かの3年生が「大丈夫、3年生が会場を温めるから!」とエールを送っていました。

migiwa004_03

 本番は、Mさんが体調不良でお休みになってしまいましたが、2年生が急遽、一部のシナリオを彼女の体調を思いやる内容に変更し、1年生もすぐに対応しました。Mさんの代役も同級生のAさんが引き受けてくれました。臨機応変な対応とその場にいない仲間への気持ちが素敵でした。

migiwa004_04 migiwa004_05 migiwa004_06

 舞台裏で控えているとき、1年生は「緊張する!膝がガクガクする!」と自然と輪になって、手を握り合っていました。私も一緒に出し物に参加していたので、正面から観ることは出来ませんでしたが、観客として参加していた他の生徒達の歓声と笑い声、そして堂々と台詞を放つ1年生達の声を裏で聞きながら「これは大成功だ」とこっそり1人で安心していました。

migiwa004_07 migiwa004_08 migiwa004_09

 実は、1年生達は練習の時点でこんな話をしていました。「私達も来年こうやって後輩達に教えるんだね~」「先輩達みたいに上手くできるかなぁ」「シナリオ考えるの大変そうだなぁ」「私達より人数多かったら教えるとき大変だね(笑)」と。こうした話を1年生達が出来るのは、2年生が彼女達のことをしっかり考え、色んな場面で働きかけてくれていたから。何気ない会話でしたが、こうして受け継がれていくのだと改めて感じた瞬間でした。

 

 今回、私も一緒に出し物に参加させて貰いました。2年生達が「先生も1年生だから出なくちゃ!」と言って、素敵な台詞と役を与えてくれました。正直なお話をすると、私は人前に立つことが得意ではありません。嬉しい半面、大丈夫だろうかという不安もありました。ですが、1,2年生達が真剣に取り組んでいる姿を見て、これは中途半端にやってはいけないと思い、自宅で自主練習をする日々でした。当日、とても緊張していましたが、2,3年生達の歓声や1年生達が舞台で輝いていた姿に背中を押されて、舞台に立つことが出来ました。出番が終わった後、生徒達と一緒に達成感を味わうことが出来、緊張と不安を飛び越える勇気を与えてくれたみぎわ館を初め、各館の生徒達に感謝の気持ちでいっぱいになりました。共に参加をすることが出来て、本当に良かったです。(豊田)

migiwa004_10 migiwa004_11

お疲れ様でした!心地良い高揚感のなか、みんなで記念写真。