のぞみ寮通信

光風館

2011/02/13

光風館通信 第282号(2月13日)

< 雪かきボランティアツアー >
 
 2月5日(土)に寮生の有志、ラグビー部、野球部の合計34人で豪雪地の小出(魚沼市)に行き、

たくさんの雪で困っている小出教会、小出教会とつながりのある清心保育園で雪かきのボランティアをさせてもらいました。光風館からも9名の参加があり、皆大活躍でした!
 雪かきボランティアに参加しなかったみんなは、小出に雪がどれくらい積もっているか想像できるでしょうか?敬和の周りの雪の量とは比べものにならない雪が、小出の町を覆っています。ボランティア当日、高速道路で小出に近づくにつれ、段々雪の量が増えていき、小出に到着すると小出教会の前の歩道、清心保育園の園庭、家々の屋根には2メートルを超える雪が積もっていました。
 屋根に雨で湿った重たい雪が積もり続けると、家や建物が倒壊してしまう恐れもあります。積もった雪が1階部分を覆い、日が当たらなくなる、窓が割れるなどの被害も出ます。そのため“雪かき”とは単に“雪が邪魔だからよける”だけに留まらず、命を守るために行うことなのです。実際、雪かきを終え、小出教会の清水先生からボランティアの参加者へ「今日皆さんがしてくださった雪かきは保育園の子どもたちの命を守る働きになるのです。本当にありがとうございました」という言葉をいただきました。
 清水先生の言葉の通り、本当にボランティアに参加してくれたみんなの働きは素晴らしかったです!あんなに多くの雪を初めて見た人もいるでしょう。なんとなく参加した人もいるかもしれません。もしかしたら部活で強制参加させられた人もいるかもしれません。天候も雨が降ったり、夕方には冷えてきたりと万全ではありませんでした。それでもみんな“かまくら”をつくったり、深い穴を掘ったり、雪合戦をしながら楽しそうに雪かきをしていましたね。そんな楽しそうに雪とたわむれる私たちボランティアメンバーに保育園の子どもたちが笑顔で「頑張って~」と声をかけてくれました。もし「面倒くさい」、「帰りたい」、「来なきゃよかった」という雰囲気で雪かきをしていたら、子どもたちもあんな笑顔で声をかけてはくれなかったように思います。
 
2時間(往復4時間)のバス移動と、5時間の雪かきでみんな疲労困ぱいの様子でしたが、きっと充実した疲れだったのではないでしょうか?小出をはじめ豪雪地域に暮らす人たちは毎日大雪をよける作業をしなければなりません。豪雪地域に暮らす人たちの大変さに触れることができる良い機会になったよね。時間を見つけてまたみんなで雪かきに行きたいなぁと考えています(できるかどうかはまだわからないけど)。
今回の雪かきは、しっかりとした準備(道具の準備、お菓子や飲み物の準備、昼食の準備、もしものときのための保険への加入、現地までの運転など)をしてくださった帆刈先生、澤野先生、野間先生の働きと、今回のボランティアが無事に行われるようにお祈りしていてくださった人たちの、影での支えがあり実現できた企画でした。そしてなによりも、私たちを現地で温かく迎えてくださった小出教会の清水先生とご家族、清心保育園の方々の存在があってはじめて行うことができた企画です。「楽しかった!」、「雪かきの大変さを知った」ということと一緒に感謝の気持ちもしっかりと持ちたいですね。

(三浦)
 

 
 
 

     

< 礼拝のお話し >
 
K.K.(3年)
 皆さん、こんばんは。8室のKです。最後のお話をどうしようか…と本当に悩みました。悩んだ結果、「居場所」について話したいと思います。
 皆さんは、自分の「居場所」っていくつぐらいあると思いますか。家族、寮、学校、部活、地元、友達づきあい、と挙げていったらキリが無いかもしれません。私自身は、寮に入ってから、居場所について深く考えるようになりました。寮生活をするということは、必然的に家族や地元という居場所から離れることを意味します。逆に、長期休暇になれば、寮や学校という居場所から離れることになります。寮生活というのは、そういう居場所の行き来があると思います。
 最初のうちは、それは不安なものでしかなかったと思います。たぶん寮での自分の居場所が確立していなかったからだと思います。周りの環境が自分のいない間に変わっていくのが怖いという感じがしました。でも、慣れるというか、自分の居場所を確立できた時、私は周りが変わっていくことを、ちゃんと受け入れられるようになり、嬉しいと思えるようになりました。それだけ、心に余裕をもてるようになったのだと思います。
 その余裕をつくってくれたのも居場所です。でも、私はその居場所にちゃんと恩返しをしたいと思うのです。家に帰ったら手伝いをするとか、地元の友達とメッチャ遊ぶとか、寮にはお土産を買って帰るとか、そんなものでもいいと思います。
 この3年間、光風館という居場所に支えられっぱなしでした。恩を返したいと思っても返しきれないくらいです。だから、できることと言えば、光風館生として、今後の人生を、胸を張って生きて、誰かの居場所をつくれたらと思います。
 1・2年生、ぜひ誰かの居場所をつくってあげられるような人になって下さい。そして、これから入ってくる44回生、あるいは更に後輩たちの支えとなる、そんな光風館を創っていってください。
 
 
 
 

M.I.(3年)
 最後のお話しの今日は「家族」についてお話ししようと思います。私たちは日本のさまざまな所から集まり、この光風館で一つの「家族」のような集団として暮らしています。皆さんは自分の家族(寮の家族ではなく、血のつながった自分の家族)に対してどんな感情を持っているでしょうか。私は昔、自分の両親のことを苦手と思う時期がありました。「嫌い」なのではなく、「苦手」なのです。私は「苦手」になることは嫌いになるよりも悪いように思います。嫌いになるだけなら自分の気持ちや「こうしてほしい」と思っていることをハッキリと言えますが、苦手というのは「こうしてほしい」ということを押し殺してしまうからです。
 この光風館での3年間の寮生活で、同年代のさまざまな「家族」と出会い、生活する中で人のことを「苦手」と思う意識、「嫌い」と思う意識を改善することができました。今日の話しの初めに言ったように、私たちは日本の色々な所から集まった、今この時だけの「家族」です。「あの人は苦手」、「あの人は嫌い」などという意識を持たずに、残り少ない41回生との生活とこれから入寮してくる新しい家族(44回生)との生活を有意義なものにしてください。
 
 
 
 
A.S.(3年)
 皆さん、こんばんは。15室のAです。最後の「お話し」になりますので、今日は「勉強」について話したいと思います。皆さんは勉強が好きですか。たぶん勉強が好きだという人は、相当「もの好き」な人だと思います。私は、勉強がとても嫌いです。「嫌い、嫌い」と言って、全く勉強をしてきませんでした。今回も高校生活最後のテストなのに、まだまともに勉強していません。
 私は「勉強って本当に必要なのかな…」って思います。ハッキリ言えば「勉強なんか必要ないじゃないか」とも思います。中学時代の私は勉強を全くせずに遊び呆けてばかりいました。5教科の合計が100点にも届かず、9教科でも167点でした。友達には、「バカじゃないの」と言われることがありましたが、「バカで結構!!」って感じで、全く気にもしていませんでした。私は、天才よりもバカがいいと思います。勉強はしたい奴がやればいい、したくなかったらしなければいい、と思います(ただし、追試を受けたり、課題に取り組んだりしなければなりませんが…)。
 私がここで言いたいのはバカになって欲しいということです。1・2年生の後輩の皆には、恥ずかしさを捨てて、もっとバカになって欲しいと思います。寮生活はたったの3年間です。僕は寮生活をしたことによってバカになれたと思っています。もともとバカだったけど、いい友達、先輩、後輩に囲まれ、いい意味でのバカになれたと思っています。1・2年生の皆さん、ぜひ卒業までにバカになってください。
 
 
 
 

N.M.(2年)
 みなさん、こんばんは。10室のNです。今日は3年生がいなくなり、本格的に学年の移り変わりが始まったこと、最近の光風館の雰囲気があまり良くないこと、この二つのことから、これからの光風館をどう変えていくか、ということについて話したいと思います。
 僕なりに考えた答えは、それぞれが「何かに頑張る」ということです。あと一カ月もすると、3年生たちは卒業していき、完全に世代交代になり、僕たち2年生は最上級生になります。寮生活だけでなく、部活動やフェスティヴァル等、学園生活の全てを引っ張っていかなければなりません。最上級生である自分たちが何かに頑張れなければ、引っ張ることはできません。
 ここで僕が言いたいことがあります。正直、僕から見た光風の皆は、いろいろなルールが守れていなくて、とてもだらしなく見えます。もし、このままの状態が続いたら、寮祭やフェスティヴァルで壁にぶつかった時、きっと上手くいかないと思います。でも、もし、この時「頑張る」という力があれば、大変かもしれませんが、良い結果を残せると思いますし、他にも大きな問題が起きた時に「頑張る」という力があれば、それを乗り越えていけると思います。でも、いきなり、大きい壁に挑むのは大変だと思うので、今週予定されている大掃除や部屋チェック、学年末にあるテスト対策など、何でもいいので、何か一つ、頑張って成し遂げてみてはどうでしょうか。