のぞみ寮通信

みぎわ館

2011/02/25

みぎわ館 第72号(2月25日)

<餅つき大会>
  
 2月19日17:00~、友愛館で餅つき大会が行われました。

みぎわ女子のたくましい事!「つかせて!つかせて!」とあっという間の行列に。順番に杵を持たせてもらって「わっ!重い!」。2度3度と杵を持ち上げるだけで顔は真っ赤になっていきます。TVでよく見る餅つきは、ペッタンペッタンといい音が鳴り、あっという間にツヤツヤのお餅が出来上がりますが、いざ自分がやってみると、杵を振り下ろすだけで精いっぱい、「餅をつく」のはなかなか難しかったようでした。なんだかツブツブ感満載のお餅が出来上がり、力いっぱい引っ張って一口大?にちぎり分け、出来立てをいただきました。なんとまぁおいしい事!お餅好きは「美味しい!美味しい!」と、女の子でさえ7個・8個は余裕で食べていました。また、「私、餅苦手なんだぁ。」と言っていた人まで「あ、意外にイケル!」と。きな粉にあんこに納豆に、はたまたお雑煮風にといろんなパターンで頂けたのもたくさん食べられた秘訣でしたね。
お餅が出来上がった途端、つき手が一気にいなくなり、みんな食べる側へ。汗だくになって付き続けてくれている帆刈先生とT君、ありがとうございました!
 今回、「人生初の餅つきだ~!」と興奮していた人がたくさんいました。寮では、核家族ではなかなか体験できなくなった、こういった日本文化を沢山の友達と楽しめるんです。すごいですよね!?今までにない経験をすることも、こうやってみんなとたくさんの笑顔で関わることも、寮生一人一人の視野が広がるチャンスになるはずです。寮内にこもってパソコンやゲームなど一人遊びを楽しむばかりでなく、ぜひ今後も寮イベントに積極的に参加して寮生活を謳歌してほしいと思います。              

(森口)
 

 


 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

<礼拝のお話>
  
*K.N.(2年生)
 私の家族は4人です。父は私の目から見ると自然な人です。ショッピングセンターに行くと1人でウロウロふらつき、突然いなくなったかと思うとひょっこり現れ、指さしをして自己満足をしたりモゴモゴ1人でつぶやいたり、雨が降っているのに職場まで自転車を走らせたり、髪型がキノコみたいだったりと私の大好きなモンスタータイプです。そんなおかしな父ですが、K家を支えてくれています。私が家に帰ると必ずと言っていいほど、私の好物の白いタイ焼きを買って、私の帰りを待ってくれています。不器用ながらも学校の事・寮の事を聞いてくれ、私の相談に対して一言アドバイスをくれます。1年生の時、平凡な毎日が嫌だと嘆いていた私に「何かに熱中することは大切だ」とクーピーとぬり絵を送ってくれました。まさかのクーピーです。未だに何を考えているのか分かりませんが、私の事を考えてくれているのはすごく伝わります。
 
 母は私にとってとても大きな存在です。教会の牧師としてカウンセリングなどをしているので、私の悩みを聞き、ガラッと変わるようなアドバイスをくれます。私が家に帰りたいと言えば、一人栃木から車で迎えに来てくれ、荷物を送ってほしいと言えば手作りのケーキを入れて送ってくれたりと、私にたくさんの愛情を注いでくれます。しかしそんな母もモンスターマザーです。お菓子を送ってと言えば、「ドライフルーツ」「カロリーメイト」「煮干し」「鰹節」「1歳から食べられる、白いふわふわせんべい」「お弁当カレー」などなど、私の体の事を考えてか栄養機能食品の文字が光ります。いつになったらごく一般的なお菓子が送られてくるのかわかりません。でも、私の事を考えてくれている印だと思うのでありがたく頂いています。
 姉は大切な存在です。手紙のやり取りをし、学校の事・寮の事、お互いの事を知らせ合っています。長期休暇になると姉の寮へ行き、二人で東京をブラブラ買い物や食べ物めぐりをして楽しみます。姉と一緒に居る時間は私にとってとても幸せで落ち着く時間です。
 
 今までの話を聞くと、楽しい家族だと思う人が多いかもしれませんが、小・中学校の頃の私は自分の事しか考えられないワガママ娘だったので、家族という存在がうざくて、面倒くさくて仕方がありませんでした。この敬和に入ったのも、早く家を出て家族から離れたかったからです。でも私は敬和で寮生活を始めて考え方が変わりました。それは、あれだけうざくて面倒くさく感じていた家族と言う存在は私の一番大切な存在に変わったという事です。寮生活をしていなかったら、きっと私は未だに家族の存在をうざく思っていたに違いありません。みなさんの中にも同じように感じている人が居るのではないでしょうか。家族が大切、その事に気づけた人はとても幸せだと思います。そして気づけた私が居るという事は、成長できているという証拠でもあるのだろうと思います。家族にはこれから感謝の気持ちを忘れないで接していきたいです。そしてたくさん「ありがとう」を伝えていきたいと思っています。お父さんとお母さんの子供でいられる事に感謝。そして、お姉ちゃんと姉妹で居られる事に感謝。

              (2月7日)

 
 
 
 

*K.S.(1年生)
 この1ヶ月で3年生が自宅学習期間に入り、寮の空き部屋がなんだか寂しかったり、次の部屋替えでは誰と一緒になるのかなぁなんて話をしながら、今のお部屋の人たちと別々の部屋になるのがとても寂しくて、部屋替えなんてしたくないなって思ってしまったりもします。さらに、学校でも3年生を送る会の歌練習が始まり、ハレルヤ練習もあり、嫌でも3年生が卒業してしまう実感が増してしまいブルーになります。そして同時に、早いもので私たち43rdも入学して1年が過ぎようとしています。この1年思い返してみると、嬉しい事・楽しい事・悲しい事や辛い事などいっぱいあって、そんな1年があと2回もあるなんて大変そうだ!とも思うけど、そのうちすぐ私たちも2年生になり、後輩もでき、忙しくなるのかなぁとか、ちゃんと仕事教えてあげられるかなぁとか考えているとだんだん心配になって来ます。
 いろいろ考えすぎてブルーな毎日ですが、そんな時に少しでも楽しく過ごすためには、楽しい事・嬉しい事・幸せな事や好きな事をすればいいのだと最近気がつきました。楽しい事をしている時、さらにその楽しさを倍増させられる方法を私は知っています。それはとっても簡単なことで、例えば美味しい物を食べた時、「あぁおいしいなぁ!」「おいしくって幸せだなぁ!」と口にするのです。友達と笑いながら、「あぁ楽しいなぁ!」って言ってみてください。きっともっと楽しくなってきます。嬉しかったら嬉しい!って、楽しかったら楽しい!って言って、いっぱい笑ってみればきっと人生もっと楽しくなります。
 私たちにもいつか卒業というものがやってきて、今の寮生活も終了してしまう事、今の部屋の人たちと過ごせるのも少ししかない事、今当たり前だと思っている事がいつか当たり前じゃなくなってしまう事を、最近の日々は私に教えてくれました。その教えから気づけた事は、もっと毎日を大切に、普段の生活の中で小さな幸せをたくさん見つけていったら、きっともっと楽しい高校生活が送れるのだろうな、と言う事です。私たちはまだ2年、42ndはあと1年、敬和で生活が出来ます。その中でたくさん笑って、たくさん泣いて、最高の思い出が作れると良いですね!

    (2月14日)