のぞみ寮通信

光風館

2020/12/07

光風 148号「感染症対策」

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 現在、寮で具合が悪くなると、すぐに隔離部屋に移動になります。熱が出たら特に迅速にです。隔離部屋は光風館の2階にある今はだれも住んでいない教員住宅です。昨年まではインフルエンザと診断されたら、館内にある開いている部屋を隔離部屋にしていました。今と比べたら、隔離したふりにしかすぎません。館内の空き部屋ですと、ちょっと具合がよくなるとすぐに出歩けてしまいます。結果、ウイルスをばらまくというわけです。昨年度までのインフルエンザですと、館内で一人かかると、一気に蔓延します。何故か昨年度光風館はそんなに感染者が出ませんでした。多い時には館内の半分近くの生徒が感染します。今、当時の感染症対策を振り返ってみると、当然だろうと反省の念を抱きます。

 今回の感染症はそうはいきません。隔離は完璧な隔離にしなくてはならないんです。おかげさまで光風館の教員住宅が空いていました。そこに男子を3人隔離することができます。県内の寮生はご家庭に協力していただき、体調不良を訴えたら迎えに来ていただいています。迎えに来ていただいて、家庭で病院に行っていただき、ドクターから大丈夫だとお墨付きをいただいてから戻ってきていただきます。本来なら、通院は私たちの仕事なんですが、とにかく隔離することが優先になり、ご家庭に協力していただいています。

 県外生の場合、体調不良を訴え、特に熱が出た場合は、すぐに学校医の山口先生に連絡を入れて診断してもらいます。山口先生がよしといえば、寮生活にもどします。基本、熱が下がってから丸3日間の隔離で4日目からの寮生活復帰になります。もし、隔離部屋が埋まってしまったら、ホテルでの隔離になります。当然受け入れてくれるホテルには事情をきちんと伝えてあります。こうした対応の決め方は、学校医の山口先生の助言をいただき最後に確認していただいています。素人が勝手に決めたわけではありません。県外生が教員住宅で隔離となれば相当なストレスになります。誰とも接触できない本当の隔離生活です。こうなるとかわいそうでなりません。

 さて、今回の写真ですが、具合が悪くなり県内だったので自宅に戻り、隔離生活を終え、戻ってくる際に光風館生にと大量のお菓子を持ってきてくれ、それを配っているときの写真です。ただえさえ、ポチ(ニックネーム)はまだ帰ってこないんですか?と待ちわびていたところの、お土産つきですので、そうりゃみんな大喜びです。

 こんな大変な時期ですが、それでも一人一人がここでの成長を遂げてくれると信じて、一日一日を大事にしていきたいと思います。