のぞみ寮通信

光風館

2009/06/24

光風館通信 第229号

<今年度はじめての部屋替えを実施>
 6月18日(木)に部屋替えを行いました。「のぞみ寮」では、年に3回部屋替えを行います(6月、10月、2月の3回だよ)。1年生にとっては、初めての部屋替えとなりましたが、どうでしたか(引っ越しは大変だったかな)?毎年、6月の部屋替えから「3年生部屋」ができます。3年生たちは、「敬和」卒業後の進路について、いろいろな準備を始めなければならないからです。

 

 さて、今回の部屋替えのテーマですが、光風館の皆に告知してあった通り、「世代交代に向けた準備」としました。現在、「光風館」あるいは「のぞみ寮」のリーダーは3年生たちです。でも夏休みが明けると、それが2年生にバトンタッチされます。2年生たちが主になって「光風館」や「のぞみ寮」を運営していかなければならなくなるのです。何でもそうですが、物事をきちんとやるためには準備というものが必要です。9月からの新体制に備えて、今から準備を整えていくのです。今回の部屋替えのテーマは、光風館の2年生にそれを意識してもらおうと決めたものです。

 

  

 その詳細については、ここでは記しませんが、各部屋の人員の組み合わせや配置にそのテーマが反映されています。また、何人かの2年生には、私から個々に話をしてありますので、どのようなことを期待されているのか、分かっていることと思います(特に副ブロック長のKくん、Oくん、しっかり頼みましたよ)。

 

 

 ヒトは一人では成長できません。ヒトとヒトとの関わりの中で成長していくのです。縁あって同室になった人と互いに思いやりをもちながら、また協力し合いながら素敵な部屋を創っていって下さい。そ・れ・か・ら、部屋をきちんと掃除、整理整頓して、いつも綺麗な状態にしておいて下さいな。光風館担任として、強~く、お願いしておきます。
(岩原)

 

 

 

<ところ変われば・・・>

最近、私は旅がしたくて仕方ないのです。夏休みが近づきつつあるせいなのか、それとも、ETC(ノンストップ自動料金収受システム)を使って高速道路を利用すると、どこまでも行っても1000円になっている(政府が打ち出した経済対策の一環として行われているんだよ)からなのか、自分でもよく分らないのですが、とにかく無性に旅がしたいのです(とりあえず、この夏、近場だけど、家族で佐渡に行くことにしたんだ。やっぱりカーフェリー代が割引で片道1000円になっているんだよ)。

 

 

さて、2週間ほど前だったでしょうか。ある生徒と「旅に出るならどこへ行ってみたいか」という話になり、その生徒は北欧に行ってみたいと言っていました。北欧、とてもいいです。デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、どの国もお勧めです。機会があったら、皆にも北欧に行ってみて欲しいなあと思います。

 

 

というわけで、今回の「ところ変われば」から何回かに分けて北欧の国々を取り上げてみます。まずは、北欧の玄関口、デンマークからいきましょう。デンマークは地理的にはドイツの上に位置します。大きな半島(ユトランド半島と言うんだ)と大小の島々(443もの島があるんだって)から成り立っています。デンマークは、ドイツとユトランド半島で国境を接していますが、そこを通ってはデンマークの首都であるコペンハーゲンとはできません。コペンハーゲンはシェラン島という島にあるので、どうしても海を渡らなければならないのです。でも実は、列車だけでコペンハーゲンにアクセスすることができるんです。列車が橋を渡るのでもなく、海トンネル(日本では、青森と北海道を結ぶ「青函トンネル」が有名だよね)を潜るのでもない方法で、なんです。「でも、どうやって?」って思いませんか。

 

 

初めてデンマークへ旅した時、私はものすごく驚いてしまったのです。私がドイツから乗り込んだ列車は、そのまま港の埠頭、それも海面がすぐそこに見える位のところまで進入していったのです。てっきり、港近くの駅で列車を降り、船に乗換えるものだと思っていた私は、「え?!え?!」と焦りました。しばらく停車していた後、列車は再びゆっくりと動き出し、途中でガタンと大きな音を立てながら、何やら建物のような中に入っていきました。車窓は暗くなりました。

 

  

「もしかして…」と思いました。車掌のアナウンスがあったあと、乗客が一斉に列車を降り始めました。私もつられて列車の外へと出ました。そこは明らかに船の中でした。車両の下を覗いてみると、そこにはもちろんレールが敷かれてありました。私は列車の最後尾の方まで走っていきました(何車両も連結されていたように記憶しているんだけど)。列車が辿ってきたレールは、港の埠頭の先端まできていて、さらにそのレールは、大きな船の船内へと続いていたのです。

 

  

そうなんです列車が大きな船の中にすっぽり入っていたのです。日本でも、かつて、青森と函館を結ぶ青函連絡船というものが存在しました(青函連絡トンネルができて廃止になってしまったんだけど)。やはり、船腹内に鉄道車両を積み込んで津軽海峡間を往復していたようなのですが、それと比べてもスケールの大きさが違いました(といっても、ホントは青函連絡船の実物を見たことがないんだけど…、」たぶん、そうだろうと思うんだ)。それも海上の国境線を跨いでいくわけですから。もうホント驚きでした(つづく)

(岩原)

 

 

 

 

 

S.K.(3年)

敬和生活も残り、一年を切り、こうして礼拝でお話ができるのも、あと2~3回となりました。その残り僅かなチャンスで41回生、42回生に伝えたいことを話していきたいと思います。

 

 

今日は、自分の体験談つを基に話します。一つ目です。僕は今回、大雪連合の総合チーフになりました。4月初旬に「チーフ決め」がありました。総合チーフになった私は、「夢が叶ってよかった。フェスティヴァルを盛り上げよう」と思いました。「チーフ決め」があった翌日、私は担任の先生と女子から選ばれた総合チーフの3人で話す機会がありました。担任の先生は、いつものクールキャラで、こう言いました。「あなた達は、『代表者』。漢字を思い起こして御覧なさい。『代わりに表される者』という意味なの。あなた達がふざけたり、適当な言動をしたりすれば、大雪連合のイメージが下がるの。だからその自覚と責任感をもって生活しなさい」と。総合チーフになって浮かれていた私は、その言葉がグサッと突き刺さりました。そして、改めて「よし、頑張ろう」と思いました。

 

  

二つ目です。私がまだ2年生で、39回生の「3年生を送る会」の実行委員長を務めた時のことです。私は、それまでにバスケ部で部長を務めていましたので、人をまとめることには少し自信がありました。しかし、2学年の生徒数は170名。この大衆を前に、自分のイメージを上手く伝えることができず、はじめのうちはグタグタになってしまいました。しかし、他の実行委員のメンバーの意見も聞き、試行錯誤を重ねながら、結果として、39回生の先輩たちを気持ちよく送り出すことができました。

 

 

この二つの体験談から、私が学んだことがあります。それは、「リーダーは『頂点』ではなく、代表者だということ」、「リーダーは、自覚と責任感をもって生活しなければならない」、「リーダーは、皆の考えを聞いて、皆を最善と思われる道へと導く役」ということです。光風館の後輩たちに伝えたいことは、できるなら、「人をまとめる役をやってみろ」ということです。皆に、フェスティヴァルの総合チーフ、各委員会の委員長、クラブの部長をやれとは言いません。でも、他にも、寮の中での運営委員や学級での評議委員を率先してやってみるべきだと思います。

 

 

そういう立場に立つと、他人とのつながりがより一層深まりますし、他人に対して気遣いができる人間になれます。学校生活や寮生活だけでなく、社会に出てから、あるいは人生において、リーダーとしての経験は必ず生かされるはずです。フェスティヴァル、そして夏休みが終われば、いよいよ世代交代です。光風館のブロック長、生徒会の会長、クラブの部長、フェスティヴァルの総合チーフ、光風館の後輩たちがいろいろなリーダーになってくれることを期待しています。
(5月25日)

 

 

 

 

 

 

Y.S.(3年)

みなさん、こんばんは。5室のSです。今日は、今自分が頑張っていることについて話したいと思います。私は、最近、ラグビー部に入部しました。約2週間が経ちました。きっかけは些細なことでした。「何となくやってみようかな…」、そんな感じでした。ダラダラとした学校生活を何か意味のあるものにしたい、という気持ちもあり、入部を決意しました。

 

しかし、やはりラグビーを始めることに対する不安は多く、「タックルされて怪我をしないだろうか…」とか、「部活に入って、自由な時間が減ってしまうのではないか…」とか、「はたして、ラグビーをすることが本当に今の生活を満足させうるのだろうか…」と考えてしまいました。でも、やってみなければ判る筈もなく、とりあえず体験入部という形で始めました。練習では、一人ひとりが真剣に取り組んでいて、それでいて楽しい雰囲気があって、私は、何やら非常に熱いものを感じました。

 

皆さんも何かを始める時に躊躇してしまうことがありませんか。でも、先のことを恐れずに、どんどん積極的に挑戦をしてみてください。
(5月27日)