のぞみ寮通信

みぎわ館

2020/11/09

みぎわ館 140号《ピカピカにします!》

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  10月26日27日の二夜にわたって大掃除が行われました。今回は2年生の新整美委員のRさんとAさんが3年生の前整美委員長のHさんから大掃除のイロハを教えてもらいながら、全体を動かすデビューの日でもありました。いつも大掃除は整美委員がみんなの段取りを一手に引き受けます。誰がどこの掃除をして、どんな順番で取り組むか。雑巾の交換指示や大掃除を始めるための事前準備など、こまごまとたくさんの段取りの全てを整美委員が行ってくれるのです。全体を見て、段取りを考えて、みんなに気持ちよく作業してもらうために知恵を絞り、方法を考えます。これまでの1年間、難なくそのすべてをこなしていたように見える前整美委員のHさんはすごかった、それを実感したときになったのではないかと思います。

 Hさんは今回イロハを伝えつつも、ちょっと後ろに下がって新委員の2人を立ててくれていました。事前にもらったノートを片手に段取りを考える2人。足りないとこと、忘れがちなところにHさんがサッとフォローに入り、なんともいいチームワーク。あーしたほうがいいかな、こうしたほうがいいかな等々悩み考え相談しあう新整美委員の一生懸命さと初々しさ。1年前のHさんもそうだったなぁと思わされます。みんな、最初はうまくいかないけれど、試行錯誤しながら、経験しながら失敗しながら、どんどん上手に、難なくこなせるようになっていくのです。

 この2日間、初々しい2人の段取りで34人が動きました。みんな、整美委員の言葉に耳を傾け、一生懸命な姿に心を動かし、隅から隅までピカピカに。文句など誰も言いません。担った掃除場所を仲間と助け合いながら、1年生に教えながら心を込めて取り組んでくれる姿はさすがの一言に尽きます。みぎわっ子、さすがです。

 そして無事に大掃除2DAYSを終えた新委員のRさんとAさんに、労わるメッセージとお菓子で「よくやったね!」を伝えてくれたHさん。委員だから「やって当たり前」ではなく、自分の時間を周りの人たち以上に使ってみんなのために働いてくれた2人を讃えてくれる3年生の立ち方に、みぎわ館があたたかいことを納得させられました。

 

 できないことを責めるのではなく、できたことを、どんなに小さなことでも認めほめてくれるのがみぎわ館の先輩たちです。なかなか出来ることではありません。人間、人のできないことに目が向くものでしょう。でも、そんな人の弱いところ足りないところを突くのではなく、そこはとても大事にし、出来るところをほめる、そんな温かい関りをいつも心がけ、仲間を大切にしてくれるのがみぎわ館なのです。仲間を大切にするから、自分もとっても大切にしてもらえる。大切にしてもらえていると感じられる心も育っていくのだろうと思います。人間は弱いものです。心がけていても、大事にしていても、時に人の弱さをついてしまう時だって当然あります。そんな時は、許されるのです。許されることを通して愛されていることを感じ、人を愛せるようになっていく。みぎわ館にはそんな循環がしっかり根付いています。世代交代とは、役割交代だけではありません。こういう温かく優しく強い伝統を引き継いでいくこと。そしてもっと育んでいくことなのです。みぎわっ子52回生たちには、51回生から人を愛する心をしっかり引継ぎ、より一層仲間を大事により一層温かい館創りを先頭に立ってしていってほしいと願います。53回生たち、一緒に歩んでいきましょうね!!いつもみんなのこと、お祈りしています!

 51回生、まだまだ引退とは言わせません。その温かい心とこれまでの歩みを卒業のその時までしっかり伝え過ごしてくださいね!期待しています!!