のぞみ寮通信

めぐみ館

2020/06/13

めぐみ館 46号「元気に登校しています!」

 6月1日から通学生と寮生は分散登校をしています。先週の木曜日、1年生達は、寮から初登校をしました。2・3年生も、1年生の登校に合わせてみんな一緒に玄関を出ていきました。下駄箱の場所がまだ分らない1年生には、部屋の先輩が下駄箱までご案内。

 「いってらっしゃ~い!」の声にちょと照れながら「いってきま~す!」と登校して行った1年生達の姿は可愛らしいものでした。

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 通学生が登校している間は、めぐみ館内で過ごしています。課題に取り組んだり、英検の勉強など自主学習に励んだり。ベッドの中でごろ~んとしながらゆっくり体を休めている生徒もいます。事務室でおしゃべりを楽しむめぐみっ子もいます。それぞれが、自分の時間を有意義に使っているように思えます。

 互いに教え合って課題に取り組む53回生の姿も多く見ます。一人では分らない課題も、みんなと一緒に考えて答えを導き出すことができるのが寮のステキなところ!「○○さんにも英語の分らないところを聞いたんです!」なんて話してくれた1年生もいました。「仲間がいるからできること」が寮の中にはたくさん転がっていることに、改めて気付かされます。

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 今は朝・昼・晩と三食お弁当です。食事の前に検温して体調もチェックしています。

 友愛館での食事から、お弁当になり、自室での食事に「早くみんなと一緒にご飯食べたいな。」という声が聞こえてきます。それでも、「美味しかったあ!全部食べちゃった。胃が大きくなってる気がする!笑」と、のぞみ寮の食事によって心と体が満たされていることは、以前と変わってはいません。本当に幸せです。

 いつもは、夜になると事務室にアイスを買いに来るめぐみっ子がたくさんいたのですが、5月31日に帰寮し始めてから事務室のアイスが売れた数は、なんと2本です。三食のお弁当で、お腹がいっぱいになるので、間食がいらないのだそうです。確かに、私自身もそうです。間食したいとあまり思いません。食事をしっかり摂ることって大事なのですね。

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 夕礼拝は、学校の礼拝と同様に放送礼拝をしています。2020年度めぐみ館の礼拝のお話トップバッターはA.Yさんでした。53回生が入寮して最初の館内礼拝ということで、とても緊張していましたが、「1年生のみなさん、めぐみ館に来てくれてありがとう。」の言葉から始まり、Yさんの優しい声が放送で館内に響き渡り、とても穏やかな礼拝の一時となりました。これから寮の礼拝も放送礼拝が続きそうですが、仲間が語る言葉一つひとつにしっかりと心を向けて礼拝の時を守っていきたいと思います。

 

礼拝のお話「スターティング・オーヴァー」 2年 A.Y

  みなさんこんばんは。まずは1年生の皆さん、めぐみ館に来てくれてありがとう。これから宜しくお願いします。

 今日は、紹介したい本があるので紹介させてください。三秋縋さんという作家の「スターティング・オーヴァー」という小説です。三秋縋さんの作品は、普通では考えられないラストで終わります。きっとこうなるんだろうな、と頭の中で何パターンかラストを想像しますが、どれも違うということが良くあります。それが、とても面白いです。

 「スターティングオーバー」とは、だいどんでん返しのような意味です。この作品の中で、主人公が言っている言葉紹介します。

 

「生きていく中で、

価値観を整形していくことを、

絵を書く行為に例えるとしてさ、

別々の人間がそれぞれに好き勝手に絵を描いて、……」

 

 この小説を読んでいると、もっと主人公の考えていることが知りたくなるし、たくさん考えさせられます。客観的に見ることができたり、今まで自分が考えたことがないような、自分以外の人の考えを知ることができるので、時間のある時に読んで、色々考えてみると面白いかもしれません。