敬和の学園生活

日常の風景

2020/04/15

労作教室の紹介(53回生へ)

0415_01 0415_02

 春が来た。いのちの息吹が感じられる季節だ。ここ敬和にも新たないのちの息吹が感じられるはずなのに、それは5月の半ばまで待たねばならない。一方で、農作物栽培の時期が始まっている。これは待つことができない。本当は53回生、新たないのちである新入生たちとともにやりたかったのだが、仕方がない。始めるとしよう。

0415_03 0415_04

 労作教室に向かう。向かうと2つの建物が見えてくる。右手には労作教室がある。ここは、労作で用いる道具や備品が保管されているだけでなく、作業スペースでもある。結構雑然としているが、作業をするにはちょうどよい。冬期は薪ストーブがつけられ、周りに多くの生徒たちが集まる。左手には通称労作小屋がある。ここには、労作で用いるくわやスコップ等が収められている。

 

 今日は畑を耕そう。固くて塊になった土を砕き、通気性をよくするとともに、やわらかくする。そうすることで、適度に水も保持できるようにもなる。耕すことは栽培をする上で大切な作業だ。これは私たち人間にも当てはまるように思う。敬和流に言えば、『こころを耕す』ということ。どういう意味か? それは53回生となる新入生たちと共に考えていきたい。

0415_05 0415_06

 畑を耕すためにくわを取り出し、くわを水にしばらくつけておく。その後、畑を耕す。結構雑草が生えている。土も固そうだ。「えいっ!」とくわを振り下ろしていると疲れてしまう。それではいけない。できるだけ力を入れずにくわを入れるのがコツ。それでも一面の畑を耕すのはそれなりに疲れる。でもだんだんと耕される畑を見ていると、その疲れも少し癒される。「よーし、終わったぞ!」後は石灰散布をしよう。