のぞみ寮通信

光風館

2010/11/23

光風館通信 第276号(11月23日)

< 部屋は心の鏡 >

 
 先日、U.H.君のお父さんが友人を連れて寮見学に来て下さいました。

その方は敬和の10回生で、大望館で寮生活をU君のお父さんと共に送った大先輩でした。大望館と光風館を案内している間に、「こんな感じだったっけ」や「そうだ。ここでキャッチボールをしたね。」と当時のことを思い出しながら、懐かしそうに先輩たちは寮を見学していました。光風館2階の部屋を案内している時、先輩は「いつも部屋はこんな感じなんですか?」と綺麗とは言えない部屋を指していました。また、先輩は、「昔は管理されていたので、強制的にやらされていましたよ。」と昔の整理整頓がどの様に行われていたのかを教えてくれました。
 この季節になると来年度の入学をお考えの方が、学校と寮を見学に来られます。その度に私が寮を案内し、見学に来た方の表情や質問に冷や汗をながし、答えながら苦笑いをしているようにな気がします。以前の私なら「テスト(大掃除)前だから、普段はもう少し綺麗なんですよ。」と言っていたのですが、最近は「大掃除の後は綺麗なんですよ。」や「整美委員が部屋チェックをする時は片付きます。」と答えていることに気が付きました。分かりますか?綺麗なんですと言えない悲しさです。
 しかし、光風館にモデルルームと呼ぶにふさわしい部屋が存在します。4階の片隅に存在するその部屋は、部屋に洗濯物が干してなく、床に私物やホコリがなくピカピカして見えます。使用していないベッドは、公共のスペースとして洗面用具を置く程度で、ゴミなど何処にも放置されていません。住人のT君(3年)は、「綺麗だと気持ちいいじゃないですか。綺麗な秘訣は荷物が少ないことですね。」とあっさり。この部屋の綺麗な秘訣は一人じゃなく、同室のN君3年と協力していることです。食べたらゴミはごみ箱に捨てる。部屋の掃除は定期的にする。それだけで、こんなに光風館の部屋が広かったのかと感じてしまいます。
 自分のベッドスペースだけ綺麗な人は、他にも数人いると思います。ただ、部屋の真ん中のエリアに物があったり、床に物があると綺麗に見えません。それに人が通る時に邪魔になりませんか?何か探すにも見つからないことがあるはずです。見つかってもホコリだらけ。部屋のヒーターは床の空気を吸い上げて、暖かい空気を出すので、のどが痛くなる人はヒーターの使い過ぎよりも、ホコリが舞っているのではないでしょうか?ヒーターの下のフィルターを点検してください。
 汚いことに諦めている人もいるようですが、協力してやって見てはどうでしょうか?整美委員とリサイクル委員でなんとか男子寮の部屋を綺麗にしたいと思います。覚悟してください。

(帆刈)

 

 

 

 

< ようこそ光風館へ!! >

 
 ちょうど1か月前に通学生の寮体験プログラムがありました。5名の通学生が光風館で1週間ほど生活を送りましたね。光風館で生活を送った生徒の中で唯一1年生のK.S.君が、自主学習の確立と自律を目指して光風館へ入寮することになりました。K君は体験した時に光風館での生活が楽しかったようです。お家にいると大好きな家電(ゲームじゃないよ)に興味が移ってしまい、勉強に集中できないので入寮して、みんなと一緒に勉強をしたいって言っています。1年生のみなさん、勉強の面倒をよろしく!! ちなみに明日からテスト1週間前になります。
 みんなにとって通学生の寮体験プログラムはどのように感じているでしょうか?今回体験してくれた通学生の感想を聞くと、寮に住んでみないとわからないことがあったようです。学校と寮での接し方の違いや洗濯などの苦労など、生活して初めて寮生のことが理解できたようです。今回私が感じていることは、通学生をゲストとして迎えなかったことは良かったと思っています。何から何まで世話をするようなこともなく、一人の寮生として接したことがK君の入寮にもつながったと思っています。みんなの感想や意見を私に聞かせてください。
 そういえば3か月経ちますが、8月下旬に入寮したもう一人のK君(2年)はすっかり寮生の顔つきになっています。初めは違和感がありました。慣れるのは早いもので、他の先生は彼の存在を知っているのか心配になる時があります。
 政治の世界ではないですが、「数は力」ということを知っていますか?隣国の中国の人口もそうですが、数が多いと面倒と思いますが、集まればそれだけで大きな力を産み出します。何か物事を行うには、数(人・金・物)が多ければそれだけで力になります。今回も一人仲間が増えたことは、光風館に新しエネルギーが与えられたことになります。冬休みまで残りの1か月をこのパワーで頑張りましょう。
 寮生が少しずつ増えているのは、寮生の一人ひとりが寮での生活を前向きに捉え、楽しんでいるからだと思います。私は素直にみんなに感謝しています。
 

(帆刈)

 

 

 

 

 

 

< 礼拝のお話し >

 

O.I.(3年)
 みなさん、こんばんは。今日は、僕がこの夏に感じたことについて話したいと思います。僕は陸上部を引退し、フェスティヴァルが終わった時点で、ラグビー部に入部しました。しかし、両親の反対もあり、何回か話し合った末に、結局、夏休み前にラグビー部をやめることにしました。ラグビー部をやめるまでにいろいろなことを感じたのですが、そのことについて詳しく話すと時間が掛るので次の機会にしたいと思います。
 ラグビー部をやめた理由は進路の事や部費のことでした。そこで、僕は二つのことに気づきました。一つは、今まで自分は両親にサポートされて部活をしてきた、ということです。部活だけでなく、学校もそうだと思います。たいていの部活は、部費や大会中の食費、またユニフォーム代などがかかります。そのために、自分の意思で、部活を選ぶことはできますが、親がそれをサポートしてくれなければ続けることは不可能です。もう一つは、今何が自分にとって一番大事なことなのか、それを見極めなければならないということです。僕は、両親に言われるまで、目先の楽しみばかり求めて本当に大切な事を棚に上げて生活してきました。しかし、そうすることは、この先本当に自分がやりたいことを失ってしまうかもしれない、ということです。
 今、部活をしている1・2年生は誰かにサポートされている、という自覚はありますか。高校の部活はチームメイト、マネージャー、顧問の先生、また両親に支えられて成立しています。僕は、部活をできる状況なのに、真剣に取り組まないのは、とてももったいないことだと思いますし、サポートしてくれている人たちも、そんなことは望んでいないと思います。部活に対する価値観は人によってさまざまだと思いますが、どんな形であれ、真剣に感謝の気持ちをもって取り組むべきだと思います。学校や寮生活でも同じことだと思います。
 皆さんは、卒業する時のこと、またそれから先のことを見据えて生活していますか。この時点で、具体的にそれが見えている人は少ないと思います。しかし、本当にこの先やりたいことがあったり、どうしても叶えたいことがあるならば、それを優先させるためには、今どうすればいいのか考えることが大切だと思います。この時期、「ダルイ…」と思うことや「ツライ…」と感じることが多いと思います。しかし、本当にやりたいことがあるならば、今楽しむよりもそれよりも大きな楽しみを目的に、今、頑張ってみてはどうでしょうか。結果はついてこなくても、それにより近い結果はついてくると思います。それが、自分のことだけではなく、仲間や家族や寮のこれからのことも見えていれば更によいことだと思います。
 今日した僕の話が、誰かの生活に少しでも影響を与えることができたならば嬉しく思います。

 

 

 

 

K.K.(3年)
 みなさん、こんばんは。8のKです。今回は、Kくんのお話と若干かぶってしまいますが、夢について話したいと思います。
 皆さんの子供の頃の夢は何でしたか。よく聞くのは、プロ野球選手とか、ウルトラマンとか、大統領とかですが、僕の小さい頃の夢はラッコになることでした。それで少し成長すると、今度は獣医さんになりたいと思うようになりました。そして、今の僕の夢は、児童養護施設で働きたいというものです。今の夢と子供の頃の夢とではかなりかけ離れている感じがします。でも、自分の中では、基盤にしている自分の気持ちはそこまで変わっていなくて、夢に対する見方がほんの少しだけ変わっただけだと思っています。
 その理由として、僕の生きてきた中の様々な出来事とかが影響して、その中で自分なりの歩みで自分の夢の方向性を見つけたのではないかと思います。このお話で皆さんに何を伝えたいかというと、夢を見つけている人はもちろんですが、そうでない人も、より多くの経験をして、それからいろんなことを吸収して、自分なりのペースで夢の実現を果たして欲しいということです。

 

 

 

 

M.I.(3年)
 今日は「寝ること」について話そうと思います。皆さんは、いつも夜は何時頃まで起きているでしょうか。寝ることは、自分の身体を休めるだけでなく、寝ることで、ストレスを解消することができます。今、皆さんは、どれくらいの睡眠時間をとれているのでしょうか。実際はどうか分かりませんが、夜遅くまで起きている、というひとはあまりいないように感じます。しっかりと寝るには、変則的な睡眠時間にしないこと、朝食をしっかり食べること、食事はたんぱく質や炭水化物などをバランスよく摂ることが必要です。普段、しっかりと睡眠をとることは、普段の授業や生活で大切な役割を果たします。課題などで夜遅くまで起きていたり、話し込んで起きていたりする人など、人によって夜の過ごし方は違うと思いますが、もうすぐテスト期間もやってきます。無理をしないように、しっかりと毎日の授業に取り組めるよう、自分の体としっかり睡眠時間を確保するようにしてみてください。

 

 

 

 

M.M.(3年)
 今日は、趣味と進路についてお話します。僕は、この学校に入学してからずっと持ち続けている夢がありました。それは、動くガンダムをつくる、ということです。もともと「もの作り」が好きだった僕は、小学生の頃にガンダムがとても好きになりました。それ以来、ずっと「ガンダム、ガンダム」と言い続けてきましたし、今ではガンダムのプラモを、光風館で一番たくさん持つようになりました。
 そんな僕の進路は工業系の大学に進学し、「動くガンダム」の夢を実現したいと思っていました。しかし、3年生の評定平均が出た時に、工業系の大学には行けそうにないことが判りました。半ば仕方なく、進路先を変更することになってしまいました。
 1、2年生の皆も、来年、再来年の今頃には、自分の進路について真剣に考えていると思います。でも、そのために、今から進路のことを意識し始めることは必要だと思います。進路の決め方は、いろいろあると思いますが、僕のように趣味から選んでいくというのも一つの方法だと思います。それから、すでに、おおまかにでも進路が決まっている人は、その進路に本当に進んでいけるように、また、僕のように後悔することのないように、今から全力で物事に取り組んで欲しいと思います。そのためにも、まもなく第4定期テストが始まりますので、頑張っていきましょう。